29日からフランスのポールリカールで開催されているWEC世界耐久選手権の公式テスト。このテストにAFコルセの71号車フェラーリ458GTEで参加している小林可夢偉が、テスト初日の感想をFIA WEC公式サイトに語っている。
これはFIA WEC公式サイト(http://www.fiawec.com)が収録した動画インタビューで、英語のみとなっている。このポールリカールテストに参加する前に、イタリアのバレルンガでフェラーリ458のステアリングを握った可夢偉は、公式テストで初めてWECに参加する他車とともに走行を重ねた。
可夢偉が今季ドライブするLM-GTEプロクラスのフェラーリ458は、上位カテゴリーのLMP1/LMP2とは大きなタイム差があり、今回のベストタイムを例にとっても、LMP1の最上位だった12号車ローラB12/60・トヨタと、71号車フェラーリの間で1周約15秒もの差がある。
これまでのキャリアの中で、WECのように“クラス”があるレースに参戦することは実質初。可夢偉はインタビューの中で、「今回が初めて他の車両とともに走る機会になりましたが、いかがでしたか?」という質問に対し、「GTカーでの体験に驚きました」と語る。
「LMP1クラスとの車両と僕たちのクルマとの速度差が大きな驚きでしたね。でも、レースではもっと多くのクルマがいます。同じクラスのクルマともレースをしなければならないし、別のクラスとも一緒にレースをしなければならない。自分にとっては初めてで驚きました」と可夢偉。本番では、今回は参加していないアウディやトヨタなど、さらに速いLMP1が参加することもあり、可夢偉にとって“抜かせながらレースをする”新しい経験となりそうだ。
WECテスト初日の可夢偉は、前夜の雨が残ったウエットの午前、天候が回復した午後、ナイトセッションと異なるコンディションで周回を重ねた。「すでに別のコースでテストもしてきて、ポジティブなデータを得ています。午前はウエットでしたけど、昼には良くなったので、全体的にはポジティブな1日でしたよ」とテスト1日目を振り返っていた。
Interview with Kamui Kobayashi (JPN) – nr71 AF Corse Ferrari 458 Italia
2013 – WEC – 00 – CASTELLET – CLIP – 720p8mbs