TOCHIGI Le Beausset Motorsports

Super Formula
http://www.lebeausset-motorsports.com

伝統の一戦、JAF鈴鹿グランプリ。
今季ラストレースを、苦しみながらも完走。

スーパーフォーミュラ第7戦
11月8〜9日
鈴鹿サーキット
5.807km

『とちぎル・ボーセ モータースポーツ』が挑む国内最高峰カテゴリー、全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第7戦が、鈴鹿サーキット(三重県)を舞台に、11月8〜9日に開催された。シリーズは最終戦。鈴鹿でのレースは開幕戦以来2回目ということもあり、今季の集大成となることが期待される大会は、20周と28周での2レース制で競われ、1986年以来となるJAFグランプリとして開催された。

予選
11月8日(土)
天候/曇り コース状況/ドライ
 今回はフリー走行が通常どおり、土曜日に1時間、1セッションのみ行われた。日曜日の天気は崩れるとの予報は出ているものの、この日はドライコンディションが保たれた。前半のメニューは順調に進み、タイムも1分41秒673にまで短縮される。そして、ラスト8分でマシンをピットに戻し、ニュータイヤを装着してセットの最終チェックが行われるはずだった。ところがシフト系の不具合によって、その後は修復作業を行い、予選を迎えることとなった。

 メカニックの懸命な作業によって修復を終えて迎えた予選。2レース行われる今回は、予選のQ1でレース1のグリッドを、そしてレース2のグリッドはQ2とQ3の結果も反映して決められる。2レースとも周回数は短く、しかもレース1にはタイヤ交換の義務づけがないため、いつも以上に予選は重視されていた。

 Q1は、スタートと同時にニュータイヤを履いてアタックを開始。まずは41秒008を記してピットに戻る。そして残り7分を切ったところで再度コースイン。2セット目のニュータイヤを装着して、コースを果敢に攻め立てていく。フロントのエアロ調整の効果もあり、タイムは40秒748にまで短縮。エンジン交換のペナルティとして、グリッド降格の選手がいたことから、レース1は19番手から、そしてレース2は20番手から挑むこととなった。

決勝 RACE1
11月9日(日)
天候/雨 コース状況/ウエット
 日曜日は天気予報で伝えられていたとおり、生憎の雨模様に。今年は2戦でウェットコンディションのレースがあったが、いずれもレース中に降り出したもので、朝からとなると今年初めて。通常なら早朝のフリー走行でウェットセットの確認が入念に行われるが、今回は2レース開催のため、いきなりレース1に挑まざるを得ず、8分間のウォームアップを時間いっぱいまで活用。幸い、グリッドに並ぶ頃は小雨が舞う程度で、コースにも水たまりや川は極端にはできていないことが、フォーメイションラップで確認された。

 しかし、改めてグリッドに並ぶと一台がエンジンをストールさせたため、赤旗が出されて仕切り直されることに。その車両は最後尾に下げられたことで実質ひとつポジションを上げた格好となる。そして、レース1は1周減算された19周で争われることとなった。

 スタートを決めたものの、前方にはまたもエンジンをストールさせた車両がおり、これを回避するため、アクセルを戻さざるを得ず、ポジションは19番手に。それでも前を行く車両に遅れを取ることなく、食らいついていく。コンスタントにタイムをまとめていることもあり、終盤のオーバーテイクにも期待がかかった。そんな中、10周目の130Rでクラッシュがあり、11周目から12周目までセーフティカーが入り、その時点でポジションは17番手に。前後の差が一挙に詰まったこともあり、ポジションアップの可能性も大いにありと予想された。

 しかし、実際には雨足も強まって、より激しく巻き上がるようになったウォータースクリーンが、それぞれの視界を遮ったこともあり、ポジションをキープ。15周目、アラームがディスプレイに点灯し、レース2を控えていることもあって、S字コーナー脇にマシンを止めてリタイヤとなった。

決勝 RACE2
11月9日(日)
天候/雨 コース状況/ウエット
 レース1の終了から3時間あまり。慌ただしくもレース2のスタート進行が開始された。ここでも8分間のウォームアップは活用され、同時に懸念されたエンジンにも大きな問題がないことが確認される。それまでも雨は絶えず勢いを変化させていたが、路面だけはウェットのままだった。今季最後のレースということもあってか、それぞれ慎重にスタート。まずはポジションキープからレースを開始する。

 雨はレース1より勢いを増しており、レース1とレース2の間にウェットコンディションをより重視したセットに改めていたが、終盤に入り、雨はおさまり路面状態は徐々に向上していくことに。路面状態の向上に合わせるように、終盤になると毎周ベストタイムを更新。28周を走破し、19位完走を果たした。

チーム監督 坪松唯夫
練習走行の段階からスピードが上がらず、苦しいレースウイ-クになってしまった。決勝はウェット路面での挽回を狙ったが、視界が遮られる状態の中でペースを掴めず下位に沈んでしまった。苦戦続きのシーズンとなったが、この状況を打開する為にも進化しなければならない。

Driver 嵯峨宏紀
レース1は前にいた車両がエンジンストールしていて、避けることはできたのですが、そのタイミングで先行を許してしまい、前の車両にずっと引っかかってしまう状況が続きました。レース2では路面の乾きが思いのほか早く、かなりオーバーステアがきつい状況で、苦戦を強いられてしまいました。しっかりタイヤをマネージメントしていれば、もう少しいいペースで走れたのでしょうが、今年最後のレースを少しでも前でチェッカーを受けるために攻めました。今年も1年間、応援ありがとうございました

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