ニッサン/ニスモは16日、今季のル・マン24時間に“ガレージ#56”枠から投入する電気レーシングカー、ニッサンZEOD RCのドライバーとして、本山哲を起用すると発表した。本山にとっては、2012年のニッサン-デルタウイングでの参戦以来2年ぶり、4度目のル・マン参戦となる。

 ZEOD RCは、ル・マン24時間の舞台であるサルト・サーキットを電力だけで1周走行できる技術を備えた“ゼロ・エミッション・レーシングカー”。マシンに搭載された電力駆動と1.5リッター3気筒直噴ターボエンジンの駆動を切り替えることが可能で、EVモードで1周走行した後、エンジン駆動に切り替え回生を行い蓄電、再びEVモードで走ることができる。

 ニッサン/ニスモはここまで、ZEOD RCのドライバーとして、ルーカス・オルドネス/ウォルフガング・ライプのふたりを起用。16日、ふたりとともにル・マンに参戦するドライバーとして、本山の起用が発表された。

 本山は今週、オルドネス/ライプとともにポール・リカールでのテストに参加し、ZEOD RCの初ドライブ。テストについて次のように語っている。

「チームメイトのウォルフィとルーカスは、既にこのマシンでかなり走り込んでいます。今週、ふたりと一緒に、とても充実した走行ができました」と本山。

「今後の開発においては、これまでの自分の経験を活かしたいと思っています」

「ニッサンZEOD RCは、まったく新しい挑戦です。とてもわくわくしていますし、ル・マンでレースに臨むのを楽しみにしています」

 スーパーGT500クラスでS Road MOLA GT-Rをドライブしている本山は、第3戦オートポリスに参戦するためル・マン公式テストには参加できないものの、レース当日までできる限りの走行を行う予定だという。

 本山は、12年のル・マンでニッサン-デルタウイングをドライブ。ただ、リスタート時に7号車トヨタTS030ハイブリッドと接触し、ウォールにクラッシュ。最終的にはリタイアとなってしまったものの、自走でピットへ戻るべくコースサイドでひとり懸命に修復作業を行い、その姿を収めた動画はYouTubeで61万回以上も再生されている。

「私にはル・マン24時間でやり残したことがあります。2年前のアクシデントは、本当に不運なものでした」と12年のレースを振り返った本山。

「ル・マンは完走するということさえもとても難しいことです。私たちにとっても完走が一番の目標です。今年のレースを心から楽しみにしています」

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