12日に開幕したWEC世界耐久選手権第7戦富士スピードウェイで、OAKレーシングの15号車OAKペスカローロ・ホンダを駆りスポーツカーレースにデビューを果たした佐藤琢磨に、フリープラクティスを振り返ってもらった。

 今季はインディカー・シリーズにフル参戦、シーズンを終えた琢磨は、フォーミュラ・ニッポンに参戦する傍ら、旧知の仲で日本での経験も豊富なOAKレーシングのマネージャー、セバスチャン・フィリップから連絡を受け、今回のWEC第7戦富士でスポーツカーレースにデビュー。マニクールでのテストを終えての富士での走行となったが、初日からセクター3でのダウンフォース不足を感じていたという。

 この日は琢磨がステアリングを握り朝のFP1にコースイン。午前、午後とも周回を重ねセッティングを修正したが、「初日とは違うコンディションで、いくつか別のことを試したんだけど、前に進んだ取り分と、失った分が両方出てきてしまった。思ったより伸びが少ない1日でしたね」と琢磨。

「セクター3についてはうまくバランスできていなくて、良くなっている部分とダメになっている部分があって、全体のパフォーマンスが上がらない」と試行錯誤の1日になったようだ。

 琢磨にとっては初めてのLMPカーでの実戦だが、「毎日が勉強だけど、楽しんでやってますよ」と笑顔をみせる。「今までと違う仕事ということは楽しいけど、僕たちはクラスでも下の方なので、試行錯誤して大変ですね。ただ、やり甲斐はあります」と新たなチャレンジに情熱を燃やしている様子。

 ちなみに、琢磨にとってもうひとつ新鮮なのは、これまでF1ではイギリスのチーム、インディではアメリカのチームと英語圏で活動してきたが、OAKレーシングは純フランスチーム。「フランス語が飛び交うんだけど、僕が入ると英語になる。でもほっとくとまたフランス語になっちゃう(笑)」という琢磨だが、「でもみんなすごくフレンドリーでやりやすいですよ」とのこと。

「みんなが応援してくれているので、楽しみですね」という琢磨の新たな挑戦。明日の予選日、そして決勝日とどんな姿をみせてくれるのか、こちらも楽しみなところだ。

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