WEC世界耐久選手権のLMP2クラスにストラッカ童夢S103・ニッサンでエントリーしているストラッカ・レーシングは、6月のル・マン24時間に向けて、スパ・フランコルシャン・サーキットでのテストを行う。
昨年まではHPD製のマシンでLMP1クラスに参戦していたストラッカは今年、童夢が今季に向けて開発したクローズドLMP2のS103を採用してWECにフルエントリー。ただ、開幕前のテストで問題が発生したことなどから開幕2戦は欠場。第3戦となるル・マン24時間に向けて開発を行っていた。
そんなストラッカは先週、イギリス・アングルシーで2日間のテストを行ったほか、今週もシルバーストン・サーキットでのテストを実施。また、来週にはスパ・フランコルシャン・サーキットで3日間のテストに臨み、6月1日に予定されているル・マン24時間公式テストにも参加する予定だという。
「新たなマシンでは走行距離を稼ぐ必要がある。まさしく我々が行ってきたことだ。1000kmを超える走行をこなし、マシンのメカニカルな信頼性も証明された」と語るのはチームを率いるカール・パットマン。
「スパのような場所ではいつも我々が遭遇したこともないような問題が発生するんだ。でも、我々はル・マンに向けて準備ができると思っているよ」
パットマンによると、スパでのテストでは、ハイダウンフォースとローダウンフォースの両パッケージを走らせる予定なのだという。
「WECがすでに行われているサーキットで走ることは、我々がどのくらいコンペティティブなのかを確かめるいい機会にもなるよ」とパットマン。
「目標はル・マンで高い競争力を発揮することだ。様子を見てみるよ」
ストラッカは、サーキットでのテストに加えて、チームのファクトリーに特注のLMPシミュレーターを導入し、ここまで1万6000km以上ものデータを得ているということだ。