イギリスのモータースポーツ・エンジニアリング/コンサルタント会社のペリン・リミテッドが、2014年のレギュレーションに準拠したカスタマー向けLMP1カーのデザインを公開した。

 ペリン・リミテッドは、フランス人のニコラス・ペリンが2011年に、ル・マン24時間等スポーツカーレース向けのマシンを製作するために立ち上げた会社。ペリンは大学卒業後クラージュ・コンペティションで働いた後、ウイリアムズF1チームに加入。トラックエンジニアとエアロダイナミキストを務めた。

 昨年ペリンはアストンマーチンAMR-Oneを改良し、ル・マン24時間に登場したペスカローロ03に仕立て上げた経験をもつが、今回のオリジナルLMP1シャシープロジェクトに向け、最初のカスタマーと契約が完了し次第、4ヶ月でシャシーを製作できるとしている。

「マシンのデザインは終わり、製作の準備にかかっているところなんだ。このプロジェクトは他のカスタマー向けLMP1プロジェクトに比べ優れていると思っているよ」と語るニコラス・ペリン。

「マーケットはとても小さいが、確実に存在する。我々は買い手が見つかると思っているし、それに適した相手と話しているんだ。すべてのパーツサプライヤーも揃っているし、あとはいつ製作を始めるかだ。建造のためのブロックももう存在している」

 現在のところ『ペリンLMP1』と名付けられたシャシーは、さまざまなメーカーのエンジンだけでなく、市販のハイブリッドシステムも搭載できるように設計されているという。

「我々はどんなエンジンでも搭載できるように準備している。そこはカスタマーのチョイス次第だ。シャシーはまた、ハイブリッドシステムにも対応している。我々は現行で存在しているシステムを見据えている」

 そんなペリンLMP1について、ニコラス・ペリンは「シャシー自体はコンベンショナルだ」と言う。

「我々は新たな発明をしようとは思わなかった。だけど、さまざまな数値を極限まで高めたと自負している。これが違いを生み出すことができればいいと思っている」

 ペリンLMP1は、最初のカスタマーには100万ポンド(約1億5500万円)で販売される予定だが、それ以降のシャシーについてはより価格が下げられるという。現在、LMP1クラスの主なカスタマー向けシャシーは、ローラが製作したB12/60、アメリカのホンダ・パフォーマンス・デベロップメントが製作したHPD ARX-03cのみとなっている。

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