アウディ2号車の優勝で幕を閉じた今年のル・マン24時間は、悲願の初優勝にもっとも近づいたトヨタ、復帰初年度からいきなりトップ争いに絡んだポルシェ、さらにはニッサンのガレージ56カー『ZEOD RC』など、話題が満載のレースとなった。それら最新マシンの詳細解説、そして波乱の展開となったレースの裏側にじっくりと迫った『ル・マン24時間2014』が、いよいよ7月11日(金)に発売となる。
今年はLMP1クラスで総合優勝争いを繰り広げたトヨタTS040ハイブリッド、ポルシェ919ハイブリッド、アウディR18 e-tronクワトロの3台のマシン解説をメインに据え、各8ページで掲載している。3車のエンジンルームやフロアのエアロパーツなど、ここでしか見られないマシンのディテール写真は要チェック。ハイブリッドシステムの違いのみならず、空力面でも各メーカーが独自のアプローチで挑んだ様が分かるはずだ。
NISSAN ZEOD RCでは、“持てる”エンジンとして話題を集めた1.5リッター直列3気筒ターボエンジンも、パーツの写真と合わせて紹介。カーボン製のシリンダーヘッドなど、軽量化への苦労が伝わってくる。この他、ル・マン初登場となったレベリオンのR-One、リジェJS P2、コルベットC7などもふんだんな写真とともに掲載されている。
一方、多くのリタイアやトラブルが起きたレースの内容についても、知られざる“裏側”を中心にレポート。優勝したアウディ2号車では、ブノワ・トレルイエがチームに“切れた”シーンが明らかにされている。もちろん、トップを走りながらもトラブルで涙をのんだトヨタ・レーシングについても、レースウイークを通じたアプローチなどを紹介。“武道”として挑んだ今年の足跡が明らかになる。
さらに、ル・マンを本拠地とするLMP2クラスの強豪・OAKレーシングのファクトリーに潜入取材を敢行。普段見ることのできない巨大ファクトリーの内部にはぜひ注目したいところ。また、日本でもおなじみフレデリック・マコウィッキと行く、ポルシェの豪華ホスピタリティ紹介企画も必見だ。そして24年ぶりにル・マンを訪れたライター・古賀敬介氏による、24年前との「比較レポート」も実に興味深い内容となっている。
この他、ミニカー愛好家にも好評の出場全車総覧や各クラスのレポートなど、毎年おなじみの企画も掲載。ル・マンファンならば、ぜひ手元に置いておきたい1冊だ。
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