2013年4月13日
VLN(ニュルブルクリンク長距離選手権)レース
2013年仕様SUBARU WRX STI、VLNで手応えつかむ
4月13日(土)にドイツ・ニュルブルクリンクにて行われたVLN(ニュルブルクリンク長距離選手権)レースに、STIから今年のニュルブルクリンク24時間レースに出場するSUBARU WRX STIが出場。マシンの基本性能を確認し、4時間レースを総合126位、SP3Tクラス7位で完走を果たしました。
今回のVLNレースには、新たにチームに加わったマルセル・ラッセー(ドイツ)と佐々木孝太の2名のドライバーで参加することとしました。目的は、本年仕様マシンのセットアップとラッセーの慣熟および彼の24時間レース出場資格の獲得です。同日行われた予選では、ハーフウェットの難しいコンディションながら、僅差のクラス3位タイムを記録しています。期待した基本性能が発揮されていることを確認し、決勝レースに臨みました。
4時間の決勝レースが始まる時間までには、コースはほぼドライとなっていました。気温は7度と真冬並みです。24時間レース出場資格を得ることが重要な使命のラッセーがレースをスタート。チームは、マイレージを稼ぐためにラッセー9周、佐々木3周のフォーメーションを繰り返すレースプランを立てていましたが、不測の事態が発生しました。スタートして間もなく、ラッセーが体調不調を訴えます。そのため3周でピットインさせ、佐々木に交代。ラッセーは、回復を待って再度ステアリングを握りますが、再び数周後にピットに戻り、そのまま医務室で処置を受けることとなりました。ラッセーの症状は一過性のものと思われますが、この事態によって、チームは佐々木ひとりでサスペンションや空力のセットアップを進めるプランに変更。レース終盤に再び体調を取り戻したラッセーがマシンに乗り込み、レースを終了しました。マシンのセットアップは順調に進みましたが、結局ラッセーの24時間レース出場資格を満たすことはできず、彼は4月27日に行われるVLNレースに再びチャレンジすることになりました。
STI総監督の辰己英治は、「24時間レースに向けてマルセル・ラッセーの出場資格を得ることが今回のVLNの目的だったのですが、突然の体調不良で叶いませんでした。ただ、目的を切り替えて様々なセットアップを試みることができ、ライバル達のパフォーマンスも見ることができました。また、孝太(佐々木)も突然の対応に戸惑うことなく、来月の24時間レースに向けて良い準備ができました」と語っています。
