ル・マン24時間レースを運営するフランス西部自動車クラブ(ACO)は8日、インターコンチネンタル・ル・マン・カップの結果を受けて、LMP1、LMP2、LM-GTEにおいて車両間の性能差を調整する意向であるプレスリリースを発行した。

 ACOとしては、ILMC開幕戦セブリング、第2戦スパ-フランコルシャンの結果を受け、テクニカル、スポーティングの両面において見直しを行い、性能差を調整するという。ACOは今季のレース結果、さらに必要に応じてプラクティスや予選の結果も参考にしていくとしている。

 各カテゴリーの性能差の調整については以下の通りとなっている。

●LMP1
・1
ACOスポーティングレギュレーション1.3により、異なるパワートレインを持つ車両の性能差を、ラップタイムで2%以内にする。

・2
ACOテクニカルレギュレーション19(ACOのLMPレギュレーション・性能の調整)により、ACOはLMP1クラスの異なる種類のエンジン、異なる種類の燃料による車両の性能値を最大限均等にすることを求める。このために、ACOはそれぞれのエンジン/燃料の種類における要素を定める。この調整はエンジンのパワー/トルクのみが考慮される。
※最低重量/エアリストリクターサイズ/燃料タンク容量
※これらの性能の調整のために、下記の性能比較がなされる。
2011年のディーゼル車/2011年のガソリンエンジン車
2011年のディーゼル車/2010年のディーゼル車
2011年のガソリンエンジン車/2010年のガソリンエンジン車
2010年のディーゼル車/2010年のガソリンエンジン車

●LMP2
ACOテクニカルレギュレーション19(ACOのLMPレギュレーション・性能の調整)により、第1戦と第2戦の結果を鑑み、ACOは必要に応じて車両の最大性能値を均等にする。下記の項目において、それぞれのマシンにおいて調整される。
※車両最低重量(ハンデバラスト)/エアリストリクターサイズ/燃料タンク容量/その他にACOが求める項目
※これらの性能の調整のために、下記の性能比較がなされる。
異なるエンジン
コストキャップがされた車両/コストキャップが為されていない車両

●LM-GTE
ACOテクニカルレギュレーション19(バランス・オブ・パフォーマンス)に基づき、ラップタイムにおける車両の性能差を0.5%に収めるため、ACOは車両のパフォーマンスを調整する可能性がある。

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