ル・マン24時間を運営するフランス西部自動車クラブ(ACO)は21日、『GTレギュレーションについて』と題するプレスリリースを発行した。将来のLM-GTEカテゴリー、FIA-GT3カテゴリーの統一についてエンジンについて意見の統一ができず、2016年に向けLM-GTEの新たなレギュレーションを策定するとしている。
WEC世界耐久選手権やル・マン24時間で使用されるLM-GTEカテゴリーは、もともとGT2カテゴリーをベースとしたカテゴリーで、耐久レース向けに改造範囲が設定されているのに対し、プライベーター向けに開発されたGT3カーは改造範囲が狭いながらコストキャップが定められ、広いマーケットが成立している。
近年性能差も接近している両カテゴリーについてACOとFIA国際自動車連盟は、2012年末からGT3をベースとした『GT』、それに耐久向けの仕様を追加しGTEの代わりとなる『GTプラス』とするための議論を続けていたが、ヨーロッパの主要メディアは、この計画が断念されたと伝えていた。
この統一案についてACOは21日、『GTレギュレーションについて』と題し、2016年に向けLM-GTEの新たなレギュレーションを策定するという趣旨のプレスリリースを発行した。つまり、今後もGTEとGT3は別のカテゴリーとして成立することになる。
プレスリリースの内容は以下の通りだ。
「GTカテゴリーの将来は先週パリで開催された、FIAのエンデュランス・コミッションとワーキンググループとともにあった。その結論は以下の通り」
「2012年末に、ACOとFIAはGTカテゴリーについて、いくつかの結論に達した。現在、グランドツーリングカーをレースに適応させるためには、ふたつの規則がある。LM-GTEとGT3だ」
「結果的にGTレースに参入を望むメーカーは、ふたつの開発計画に投資をしなければならない。また、スプリントレースにも耐久レースにも参加を望むチームは、異なるタイプの車両を買わなければならない」
「この状況を踏まえ、FIAエンデュランス・コミッションはGTワーキンググループにより、4つの目標を定めた。目標は以下の通り」
「LM-GTEとGT3レギュレーションの間で、最大の収束を得る技術的な規則を成立させること。プライベーター向けと、プロ/メーカー向けのふたつの異なるカテゴリーを維持すること、ひとつの車両を開発するのを容易にする技術的なベースを定めること、同じ車両で、プライベートチーム、プロ/マニュファクチャラーチームがそれぞれの選手権を戦えることだ」
「会議は終了し、すべてのマニュファクチャラーがシャシーについては合意に至ったが、エンジンについては合意に至ることはできなかった。この重要なポイントで合意が得られなかった結果を踏まえ、エンデュランス・コミッションはLM-GTEカーのソニック・エアリストリクターの継続使用を決定した」
「新しいLM-GTEのシャシーの定義は、GTワーキンググループによって展望が提供され、マニュファクチャラーに対し2016年の新たな進化したLM-GTEレギュレーションが次回のテクニカルミーティングで提案される」
