ALMSアメリカン・ル・マン・シリーズ第9戦プチ・ル・マンはロードアトランタで決勝レースのスタートが切られたが、大雨により4時間48分時点でレース中断。そのままフィニッシュとなり、ステファン・サラザン/フランク・モンタニー組08号車プジョー908HDI FAPが優勝を飾った。
レースはウエットコンディションの中スタート。直後にアウディ勢がトップを奪い、その後もセーフティカーの出現やピットストップのたびに順位を入れ替える激しいレース展開となる。途中トラック上はほぼドライになるが、その後再び雨が降り、トップを走っていた2号車アウディのアラン・マクニッシュがコースオフ。プジョー勢の先行を許した。
スタートから4時間半近くを過ぎたところで、雨がかなり強くなりスピンするマシンが続出。セーフティカー出動となるが、16時10分にオーガナイザーがレース中断を決断。スタートから8時間後にそのままレース終了となり、08号車が優勝、ニコラス・ミナシアン/ペドロ・ラミー組07号車が2位となった。
アウディ勢は2号車が3位、ルーカス・ルーア/マルコ・ベルナー組1号車が4位となったが、プチ・ル・マンでアウディは初めて勝利を逃すことに。5位にはオリビエ・パニス/ニコラス・ラピエール/ロマン・デュマ組オレカが入った。
6位には初日の大クラッシュ以来必死のマシン修復を試みた9号車ハイクロフト・アキュラ(デイビッド・ブラバム/スコット・シャープ/ダリオ・フランキッティ)が入った。66号車ド・フェラン・アキュラ(ジル・ド・フェラン/サイモン・ペジナウ/スコット・ディクソン)組は大きく遅れ、総合24位でフィニッシュした。
P2クラスは20号車ローラB09/86マツダが優勝。GT2クラスはリシ・コンペティツォーネの62号車フェラーリF430ベルリネッタG(ジェイム・メロ/ピエール・カッファー/ミカ・サロ組)が総合でも8位に食い込み優勝を飾った。