アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)で今季のチャンピオンに輝いたマッスルミルク・ピケット。レーシングは19日、来年から北米でスタートするユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)のプロトタイプクラスに、オレカ03・ニッサンで参戦すると発表した。
ピケット・レーシングは、今月はじめに発表になったUSCCのエントリーリストにおいて、プロトタイプクラスに名を連ねていたものの、マシンに関してはTBAとなっていた。
そんな中、ピケット・レーシングは、LMP2シャシーの『オレカ03』に、ニッサンエンジンを搭載したオレカ03・ニッサンをUSCCに投入すると発表。ドライバーは、今季と同じくクラウス・グラフ/ルーカス・ルーアのふたりを起用する。オレカ03がアメリカのレースにフル参戦するのは今回が初になるということだ。
「オレカを新たなパートナーとして迎えることができ、マッスルミルク・ピケット・レーシングとしてとても興奮している」と語るのはチームボスのグレッグ・ピケット。
「ALMSで2年連続のチャンピオンを獲得を獲得しているが、USCCで新たな挑戦をするにあたって、我々がここまでの成功で学んだことを足場にして進むことを手助けしてくれるパートナーを選択することが重要だったんだ」
ピケット・レーシングは、昨年、一昨年とHPD製のマシンでALMSのLMP1クラスに参戦し、2年連続でチャンピオンを獲得。ただ、ALMSとグランダムが統合して来季からスタートするUSCCでは、LMP2とデイトナプロト、そしてデルタウイングDWC13で争われるプロトタイプクラスが頂点のクラスになることから、LMP1カーを走らせていたチームは方針転換を余儀なくされていた。
ピケット・レーシングがオレカ03・ニッサンでの参戦を決めたことで、USCCのプロトタイプクラスはLMP2、デイトナプロトの各6台と、デルタウイング1台の計13台がフル参戦する見込みとなった。またピケット・レーシングは、オレカFLM09で争われるPCクラスにもエントリーしている。