6月14日~15日に開催される今年のル・マン24時間に向けて、LM-GTEクラスの新たなBoP(性能調整)が発表されているが、アストンマーチン・レーシング(AMR)のチームボス、ジョン・ガウは、この調整がなければル・マンで勝つチャンスはほとんどなかっただろうと語っている。

 1日に行われたル・マン24時間テストデーに先立って、ミシュランのテストトラックでは先週、FIA/ACOによるBoPテストが実施。アストンマーチン・バンテージV8、シボレー・コルベットC7.R、フェラーリ458イタリア、ポルシェ911 RSRと911 GT3 RSRをジャン-マルク・グーノンがドライブする形で4日間のテストが行われた。

 このテストの結果、アストンマーチンは燃料搭載量が5リットル増え90リットルに。アストンマーチン勢は、昨年のWEC世界耐久選手権の富士戦からタンク容量が85リットルに制限。これにより、先月開催されたWEC第2戦スパ・フランコルシャンでも最後にスプラッシュ&ゴーが必要となるなど、苦戦を強いられていた。

 今回のBoPについて「重大な意味をもっている」と語ったガウ。

「もし5リッターを取り戻すことができなければ、(1スティントが)13周になるところだった。ただ、これ(新たなBoP)により14周走ることができるはずだ。仮に我々がライバルよりも毎スティント1周少なかったら、最後にはラップダウンされてしまうよ」

 また、ACOフランス西部自動車クラブのスポーティングマネージャーを務めるビンセント・ボーメニルは、「全てのマシンのスティントの長さを同じにすることは重要なことだ」と説明している。

 なお、今回のBoPでは、ル・マンに向けたフェラーリの新たなエアロパッケージ導入が許可されているほか、シボレー・コルベットC7.Rは、昨年までのC6.Rと比べて最低重量が10kg軽減され、エアリストリクター径も1.3mm拡大されている。また、コルベットC7.Rは直噴エンジンを搭載していることから燃料搭載量はC6.Rより減少し、フェラーリと同じく85リッターとなった。ポルシェ911 RSRと911 GT3 RSRのタンク容量は、90リットルのままとなっている。

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