今シーズンのヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)で36号車アルピーヌ・ニッサンを走らせLMP2クラスのタイトルを獲得したシグナテックは、来シーズンのWEC世界耐久選手権への参戦を目指しているようだ。
昨年は、オレカ03にニッサンエンジンを搭載し、欧州ニッサンの準ワークス格としてWEC耐久選手権のLMP2クラスに参戦していたシグナテック。今季は“アルピーヌ”シャシーでELMSに参戦し、ネルソン・パンチティアシとピエール・ラグのふたりをドライバーに起用。最終戦ポール・リカールでタイトルを決めた。
シグナテックのボス、フィリップ・シノーは、来シーズンの活動としてWEC参戦を計画していると語った。
「少なくとも1台はWECに参戦させるつもりだ。これは我々にとっては自然なことだよ。アルピーヌにとっても同様だ」
「理想を言えば、2台を走らせたいし、ル・マン24時間にも2台で臨みたい。ただ、WECで1台を走らせ、1台はELMSになるかもしれない」
シノーは、ゲイリー・ハッシュとともにELMSのLMPCクラスタイトルを獲得したアルピーヌの育成ドライバー、ポール-ルー・チャティンが計画の一部を担うことになるかもしれないと説明している。
また、同じくELMS最終戦ポール・リカールで優勝を飾り、LM-GTEクラスのタイトルを獲得したRAMレーシングも来シーズンからのWEC参戦を目指している。チームボスのダン・シャッフルバトンはLM-GTEプロクラスに1台、アマクラスに1台を参戦させる予定だと語った。
加えて、2009年にFIA GT選手権でクラスタイトルを獲得したプロスピード・ポルシェ・チームも、ELMSのGTEクラスとGTCクラスに1台ずつ参戦させつつ、WEC挑戦も視野に入れているようだ。
