ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)第4戦は9月14日、ハンガロリンクで3時間の決勝レースが行われ、今季からシリーズに参戦しているネルソン・パンチティアシ/ピエール・ラグ組の36号車アルピーヌ・ニッサンが初優勝を獲得した。
決勝前に行われた予選では、激しい雨による赤旗中断など荒れた展開となるなか、マーフィー・プロトタイプスの18号車オレカ03・ニッサンがポールポジションを獲得。2番手にはレースパフォーマンスの34号車オレカ03・ジャッド、3番手に36号車アルピーヌ・ニッサンがつけた。
現地時間午後4時より始まった3時間の決勝レースでは、午前中の雨で濡れていた路面も、ペースカー先導の2周のフォーメーションラップを終えるとかなり回復。スタートでは、ポールポジションの18号車オレカ03・ニッサンが首位をキープ。ただ、ラグのドライブする36号車アルピーヌ・ニッサンも2周目に2番手に浮上すると、その2周後には18号車をオーバーテイクし首位に躍り出る。
36号車はその後も首位をキープし続け、レースも折り返しを迎えたタイミングで約1分半のリードを保ってパンチティアシにドライバー交代。コース上はほぼドライというコンディションのなか、18号車オレカ03・ニッサンが追うも届かず、36号車アルピーヌ・ニッサンが初勝利を獲得した。2位に18号車、3位にはJOTAスポーツの38号車ザイテックZ11SN・ニッサンが入っている。
また、第2・3戦と連勝を飾りポイントランキングで首位につけていたティリエ・バイ・TDSレーシングの1号車オレカ03・ニッサンは、オープニングラップの接触でフロントノーズを破損。交換のためピットストップを余儀なくされ、最終的には6位でレースを終えた。この結果、今回優勝を果たした36号車アルピーヌ・ニッサンが同点首位に並び、王座争いは2週間後に行われる最終戦ポールリカールに持ち越されることとなった。
LM-GTEクラスでは、プロトン・コンペティションの77号車ポルシェ911 GT3 RSRがレースを制し、クラス2位の52号車フェラーリを45秒を引き離して今季初優勝を獲得。GTCクラスでは、SMPレーシングの69号車フェラーリ458 GT3が3連勝を挙げている。