ERCバルム・チェコラリー・ズリン(ターマック)は8月29日にチェコのズリンで開幕した後にSS1を走行した後、30日にはデイ1の残り8SSが行われた。競技初日を終えて、MINIジョン・クーパーワークスS2000のバクラブ・ペックが首位に立った。

 開幕戦オーストリアではロバート・クビカに次ぐ2位でフィニッシュしていたペックは、チェコチャンピオン。この日はシュコダ・オート・ドイッチュランドのセップ・ウィガン(シュコダ・ファビアS2000)に54.1秒差をつけてのトップで折り返した。3位は元ツーリングカードライバーのトーマス・コストカ(フォード・フィエスタR5)。

 序盤、リードを握ったのはケビン・アッブリング(プジョー208 T16 R5)。しかし、サービスを終えて迎えたSS4のスタートで、メカニカルトラブルにより今季4度目のデイリタイアを喫した。

 また総合2位につけていた選手権リーダーのエサペッカ・ラッピ(ファビアS2000)も同じステージでコースオフを喫した。さらにクレイグ・ブリーン(208 T16 R5)はこのステージを走り切ったものの、木に右サイドをヒットしており同じくデイリタイア。選手権争いでもラッピとの差を詰めるチャンスを逃してしまった。

 選手権強豪が相次いで脱落し首位に浮上したのが、1年前に現役引退を表明していた後に電撃参戦を果たし、今イベント4回目の勝利を狙っていたロマン・クレスタ(ファビアS2000)。しかしそのクレスタもSS5でエキゾーストのトラブルを喫して痛恨のデイリタイア。ここでペックが首位に立った。

「すべて順調だが、難しいラリーだしまだ先も長い」とコメントするペックは、2003年にズリンを制している。「マシンはOKだが、たぶんセットアップが固すぎると思う。でも、安全第一ではあるけど、速さは出せているね」

 一方のウィガンは、SS4でパンクによりリムを破損するトラブルに見舞われていたが、上位陣のリタイア劇を受けて順位を上げた。明日もすべてのステージを走り切れば、選手権争いでは首位に浮上できるチャンスが出てきた。「今季は、このラリーでは難しい展開になると分かっていた。今日、僕にとって一番重要だったのは、自分自身の走りに専念すること。他のドライバーの動向は気にせず、しっかり集中できた」とウィガン。

 プロダクションカップでは、マーチン・ブレジック(三菱ランサーエボリューションIX)がトップ。今戦でグループN仕様の4ドアWRXを実戦デビューさせたマーク・ヒギンズは3SSでベストを刻むなど順調に走行を進め、カップ2位につけている。2WDカップは、アダム・コブリハ(ルノー・クリオR3)がトップ。

 デイ2は6SS・109.42kmが設定されている。

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