FIA-GTシリーズの開幕戦は31日、フランスのノガロで予選レースが行われ、セバスチャン・ローブ/アルバロ・パレンテ組マクラーレンMP4-12C GT3が優勝を飾った。ローブはサーキットレース本格転向初戦で、予選レースとはいえいきなり表彰台の頂点を獲得している。
今季は顔ぶれも大きく変わり、名称も新たにFIA-GTシリーズとして争われるこのレース。最大の注目は、地元フランスのレースでついに本格的なサーキットレース参戦を果たすローブと、自チームのセバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)のマクラーレンだった。
30日に行われた予選では、プロ-アマクラスのレネ・ラスト/ニコラス・マイヤー-メルンホフ組アウディR8 LMSウルトラがポールポジションを獲得。マイク・パリシィ/アンドレアス・ズバー組SLRのマクラーレンが2番手、ローブ組は3番手となったが、予選後パリシィ/ズバー組に車両規定違反が発覚。グリッド降格となった。
この結果、ラスト/マイヤー-メルンホフ組のアウディに並び、ローブ組がフロントロウを獲得。3〜4番手にはラスト組のチームメイト、WRTのアウディが2台並び、その後方にはBMWチームブラジルのBMW Z4 GT3、Youtubeカラーに彩られたRJNのニッサンGT-RニスモGT3が並んだ。
迎えた予選レースでは、スタートからラスト組アウディと、ローブ組マクラーレンが僅差の戦いを展開。パレンテがラストと激しいバトルを展開し、僅差を保ったままローブに交代。今度はローブとマイヤー-メルンホフのバトルが展開される。
そんな中、フェイントをかけマイヤー-メルンホフのインをついたローブがトップに浮上すると、地元フランスのファンは大歓声に包まれることに。ローブはトップをキープし、予選レース優勝を飾ることとなった。
この週末、3月31日はフランスではイースターの休日となっており、決勝レースは4月1日(月)に開催される。9度のWRCチャンピオン、ローブがこのまま優勝を飾るのか注目が集まるところだ。