FIA GT1世界選手権第3戦は8日、ポルトガルのアルガルベ・サーキットでチャンピオンシップレースが行われ、ミハエル・クルムとルーカス・ルーアの駆るニッサンGT-R23号車(JRモータースポーツ)がニッサン勢として今季初優勝を飾った。
前日の予選では、トップタイムを奪ったリチャード・ウェストブルックとピーター・ダンブレック組のGT-R22号車(JRモータースポーツ)を先頭に、エンリケ・ベルノルディとリカルド・ゾンタの駆るスモーパワーGT20号車が2位で続き、3位にもルアーとクルムの23号車、4位もスモーパワーGT21号車を駆るジェイミー・キャンベル・ウォルターとデイビッド・ブラバム組が入り、予選トップ4をGT-R勢が独占した。
さらに、その後行われた予選レースでも、予選の勢いそのままにウェストブルックとダンブレック組のGT-R22号車がトップチェッカーを受け、ルアーとクルムの23号車も2位でフィニッシュ。キャンベル・ウォルターとブラバム組の21号車も3位に入り今度は表彰台を独占。ニッサンGT-R勢は、シリーズが世界選手権となって以降、初となる同一メーカーによるポディウム独占の快挙を果たした。
注目のチャンピオンシップレースは、ポールスタートのGT-R22号車が23号車を引き連れ序盤からレースをリードするも、ピットストップを前に22号車にギヤボックスのトラブルが発生。これで、6秒ものギャップを築いていた22号車のダンブレックは23号車を駆るクルムにリードを許してしまった。22号車はその後、26周を走り終えたところマシンがストップし、リタイアを余儀なくされた。
しかし、代わってトップに立ったクルムの23号車が終盤もトップの座を守ると、2番手を走るヤングドライバーのアストンマーチン8号車(ステファン・ミュッケ/ダレン・ターナー組)に最後は5.4秒の差をつけ、ニッサン勢として今季初のトップチェッカーを受けた。
GT-R勢は3位にもキャンベル・ウォルターとブラバム組のスモーパワーGT21号車が入り、1-3フィニッシュを決めている。
