全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦もてぎは決勝の朝を迎え、午前のフリー走行が行なわれた。早朝から降り続いた雨はセッション前には上がったが、路面はコースの各所にウエットパッチが残る状態。ウエット宣言が出され、レースウイーク中で初となるレインタイヤでの走行となった。
午後2時半スタートの決勝レースでは降雨が予想されていることから、各車ともレインタイヤでのフィーリングをチェック。30分間の走行時間中には何度もタイヤ交換やピット作業、スタート練習の場面が見られた。しかし路面状況的にはセミウエット→ほぼドライと言っていいほどにまで回復しており、セッション開始10分を待たずにスリックタイヤへと交換するドライバーが続出。決勝を想定したセッティング評価を行なった。
路面の回復に伴ってタイムも徐々に上昇し、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)とチームメイトのロイック・デュバル、石浦宏明(Team LeMans)が1分38秒台へと入れてくる。ガソリン搭載量が異なるため単純比較はできないが、予選でのタイムから5〜6秒増しという状況だ。
途中、残り5分というところでデュバルが最終コーナーでスピン、コースオフ! 幸運にも無傷でコース復帰を果たしたが、好調NAKAJIMA勢にも一抹の不安?
結果、最終的には1分36秒501というタイムで小暮がトップ。予選に続いてセッション最上位の座についた。しかし小暮も連続走行中に極端にペースを落とすラップが何度かあり、これは不安を残すブレーキのクールダウンを行なっていたと見られる。
フリー走行の上位は以下、2番手に石浦、3番手に予選3番手の塚越広大(HFDP RACING)が続いた。