6月22日〜23日に決勝レースが開催された今季のル・マン24時間耐久レースで、LMP2クラスの3位を獲得しながら、レース後の車検で燃料タンクの違反が見つかり、リザルト除外となったG-ドライブ・レーシングだが、10日、FIAで開かれた国際控訴裁判所の結果、チームの控訴が却下され、結果が確定した。
今季のル・マンで、LMP2クラスの上位を争った26号車オレカ・ニッサンは、ロマン・ルシノフ/ジョン・マーティン/マイク・コンウェイのトリオで決勝レースをクラス3位、総合9位で終え表彰台を獲得したが、ACOは26号車のガソリンタンク容量が違法であったとして、26号車を決勝リザルトから除外する裁定を下した。
これに対し、G-ドライブ・レーシングとチームを運営するデルタADRは控訴していたものの、10日に開かれた国際控訴裁判所で、FIAはチームからの控訴を棄却。この結果、LMP2クラスの3位にはグリーブス・モータースポーツのヤン・マルデンボロ/ルーカス・オルドネス/ミハエル・クルム組42号車ザイテックZ11SN・ニッサンが確定した。
どちらのマシンもニッサンVK45DEエンジンを使用しており、G-ドライブ・レーシングはニッサンのパートナーチームのひとつではあるが、ニッサンのグローバル・モータースポーツ代表のダレン・コックスは、「G-ドライブ・レーシングがル・マンの3位を失うことになり残念に思っている」と語っている。
「ちょっと厳しめな判定だったね。だけど、我々はルーカスとヤン、ミハエルが表彰台でレースを終えたということが、気分的にはかなり助けられているよ」