FIA GTワールドカップは21日、マカオのギア・サーキットで予選レースが行われ、ポールポジションスタートのステファン・ミュッケ(アストンマーチン・バンテージGT3)が優勝。3番グリッドスタートのマーロ・エンゲル(メルセデスベンツSLS AMG GT3)が2位となり、決勝レースのフロントロウ獲得となった。
予選レースは曇天のもと、13時15分(現地時間)から12周で争われた。オープニングでは、ポールポジションのミュッケが綺麗なスタートで後続を引き離そうとする。しかし、3番グリッドのエンゲルがエドアルド・モルタラ(アウディR8 LMS)の前に出ることに成功すると、トップのミュッケにコンマ6秒差で迫る。一方3番手に後退したモルタラは、トップ2台から離されてしまった。
スタートこそアクシデントはなかったが、3周目に7番手を走行していたアドレー・フォン(ベントレー・コンチネンタルGT3)がソリチュード・エセスでクラッシュ。マシン回収のため、4周目にセーフティカーが導入された。
レースは8周目に再開すると、ミュッケとエンゲルの2台のみ2分19秒台というハイペースでバトルが展開された。しかし、3番手以下を大きく引き離すものの、2台の差は中々埋まらないままファイナルラップに突入。結局、ミュッケは一度もトップを譲ることなくポール・トゥ・フィニッシュ。2位にはエンゲルが1秒差で続き、3位にはモルタラという結果となった。
その他、ポルシェ陣営ではアール・バンバー(ポルシェ997 GT3R)の7番手が最上位となり、マクラーレン陣営ではアルバロ・パレンテ(マクラーレン650S GT3)の9番手が最上位となった。
GTワールドカップは22日、12時55分(現地時間)から18周で決勝レースが行われ、FIA-GT3の世界一が決定する。