FIA GT開幕戦シルバーストンに臨んだニッサンGT-Rは、フラストレーションが溜まる開幕戦であったものの、亀井泰治監督は「GT-Rのパフォーマンスを確認することができたことは大きな成果」と強調した。
FIA GTの2010年規定に準じた仕様であるGT-Rは、ギガウェーブ・モータースポーツのメンテナンスの下、ダレン・ターナー、ミハエル・クルムのコンビで予選11番手からスタート。28周目には8番手までポジションを上げたが、リヤサスペンションにトラブルを抱え、リタイヤに追い込まれている。
現場の指揮を執るニスモの亀井泰治監督は、プレスリリースの中で、結果は残念であったものの、ポジティブな要素もあったという。
「昨年12月に富士でシェイクダウンして以来、開発は順調に進んでいました。シルバーストーンに来るまでには5回のテストを実施し、大きな不具合もなく合計で約6000kmを走行しました」と亀井監督。
「今回のレース結果はチームにとって非常に残念ですが、レース中に我々と同様に2010年のFIA GT1規則を先取りしたフォードGTをリードし、GT-Rのパフォーマンスを確認することができたことは大きな成果です。また今回のレースでは、今後車両を開発していく上での課題を見つけることができたので、ワークショップに戻り次第、対策に取り組みます。我々にとって今年最大のチャレンジであるスパ24時間までには完璧な車に仕上げます」
GT-Rの35号車は第2戦をスキップした後、第3戦のオッシャースレーベンに参戦、その後第4戦のスパ24時間に挑戦する。