HRT F1チームは5日、中国人ドライバーのマ・キンファを若手育成ドライバーとして起用すると明らかにした。今後シミュレーターなどでのテストを経て、好結果を残した際にはF1ヤングドライバーテストでHRT F112のステアリングを握ることになるという。
上海生まれで26歳になるマは、アジアン・フォーミュラ・ルノーやイタリアF3000、A1グランプリやスペイン、イギリスでF3を戦い、スーパーリーグ・フォーミュラにも参戦。昨年は母国に戻り、中国ツーリングカー選手権(CTCC)で北京ヒュンダイから参戦し、チャンピオンを獲得していた。
マはHRTの若手育成プログラムの一員としてチームに加入し、ワールドシリーズ・バイ・ルノーを使ってのプライベートテストやシミュレーターでの評価を受け、好結果となった場合、F1ヤングドライバーテストでF112をドライブするチャンスを得られるという。
「HRTのドライバープログラムの一員になれて光栄に思う。中国人初のF1ドライバーになるチャンスを得ることができて、今の気持ちを表現するのが難しいくらいだ」とマは喜びを語っている。
「8歳の頃にカートを始めてから、F1ドライバーになるのが僕の夢なんだ。それからたくさんの事を学んできた。そして、僕の子どもの事からの夢は、HRTが与えてくれたチャンスのおかげで現実に近づくんだからね」