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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.05.29 00:00
更新日: 2018.02.17 00:17

KCMG、ル・マン“帰還”に向けテストデーに参加


KCMGのルマン帰還への序章・テストデーに参加

 2013年の歴史的デビューから1年、KCモーターグループはこの6月、再びフランスの地に降り立ち、第82回ル・マン24時間耐久レースへと参戦する。香港にベースを置く中国系チームとしてのル・マン初参戦から12ヶ月、チームは来週末(6月1日)のテストデーに向け、世界最高峰の耐久レースル・マンの聖地、サルテ・サーキットへと旅立つ。

 何ヶ月にも渡って準備を進めてきたチームとドライバーだが、まずはル・マン24時間の前哨戦ともいうべきテストデーに先立ち、5月30日と31日の2日間に行われる参加受付と公開車検を経た後、6月1日には4時間のフリープラクティスが2回行われる。サルテ・サーキットはレース専用トラックと公道部分が組み合わせられた全長8.4マイル(約13.6km)のユニークなコースで、このテストデーはレースウィークに先がけて各車のセットアップ確認ができる最後のチャンスとなる。

 今年のFIA世界耐久選手権レース(WEC)でKCMGがこれまで見せてきた好成績を考えると、唯一獲得ポイントが2倍になるこのル・マンでの活躍が現実味を帯びてくる。リチャード・ブラッドレー、アレキサンドレ・インペラトーリ、そしてマット・ホーソンが操るオレカ03・ニッサンLMP2が、今季2レースを終えてチームランキング2位につけているのも当然の事だろう。

 インペラトーリとホーソンは、昨年のKCMGの中国系のチームとしての歴史的な一歩となった初参戦でル・マン初参戦を飾った。だが、レースをリードした周回を含め、19時間に及ぶ健闘虚しく、燃料電池の故障によりリタイアを余儀無くされた。

 6月14~15日がル・マンデビューとなるブラッドレーは、先月のスパ・フランコルシャンでインペラトーリと組みKCMGにとってWEC初のポールポジションを獲得した事が記憶に新しい。22歳のイギリス人青年は、昨年のWEC富士6時間耐久レースでもKCMGドライバーとして活躍したほか、同じく昨年のアジアン・ル・マン・シリーズ、富士3時間では優勝に大きく貢献した。