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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.10.27 00:00
更新日: 2018.02.17 03:49

KCMG、WEC富士で今季4度目の表彰台を獲得


KCMG、富士での劇的なLMP2クラスでのバトルの末今季4度目の表彰台を獲得

 日曜日、富士スピードウェイで行われたFIA世界耐久選手権(WEC)第5戦において、観客はKCモーター グループ(KCMG)の凄まじいLMP2クラスでのバトルと4度目の表彰台フィニッシュに沸いた。リチャード・ブラッドレー、マット・ホーソン、アレキサンドレ・インペラトーリがタッグを組んだ香港ベースのチームは、6時間に及ぶ手に汗握るバトルの末、LMP2クラス2位で日本でのレースを終えることとなった。

 金曜日に行われた2度の90分公式練習が週末のレースの幕開けとなった。ダンロップを履くゼッケン47 のオレカ・ニッサン03Rは両セッションともにトップ3に入り、全長4.563kmの富士のコースで初日88ラップをこなした。最後の公式練習は翌日の朝に行われ、30周をこなしカーナンバー47はLMP2クラスで3番時計をマークした。

 インペラトーリとブラッドレーによる、4周平均ラップタイムにより、ゼッケン47のオレカはLMP2クラスで3番 グリッドが確定。優勝を狙える位置につけることとなったが、他チームにペナルティーが科せられたため、順位を上げクラスポールを獲得する。

 スタートドライバーを務めたインペラトーリが好スタートを切り、レース開始直後の1時間はレースをリード。このスイス人ドライバーとG-ドライブのオリビエ・プラとの間で繰り広げられたLMP2の首位争いの熱いバトルに、観衆は身を乗り出して熱狂。インペラトーリがトラフィックを抜け出すべく隙を伺う途中に、ゼッケン88のポルシェとの接触によりスピンを喫する間にゼッケン26のリジェが前へ出ることとなったが、47番のオレカは62周を走り、スイス人ドライバーからマット・ホーソンへとドライバー交代する。

 イギリス人ドライバーはG-ドライブレーシングのジュリアン・キャナルとのギャップを維持し、47番オレカ LMP2を次のリチャード・ブラッドレーへ託す。バトンを引継ぎいだブラッドレーは、瞬く間にラップタイムをグングン上げ、26番リジェのロマン・ルシノフとのギャップを確実に詰めていくことに。ブラッドレーは、ファイナルスティントで47番オレカを再びスイス人チームメイトへと引き渡すまで、64周を無事にこなす。