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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.07.21 00:00
更新日: 2018.02.15 21:14

LMS第3戦でポルシェ911 GT3 RSRが3位表彰台を獲得


ル・マン・シリーズ第3戦、ポルティマン(ポルトガル)

LMS:ポイントリーダーが911 GT3 RSRで表彰台を獲得

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)のポルシェ911 GT3 RSRをドライブするLMS GT2クラスのディフェンディングチャンピオン、マルク・リーブ(ドイツ)/リヒャルト・リーツ(オーストリア)組は、ポルトガル南部のアルガルヴェサーキットで開催されル・マン・シリーズ第3戦において、GT2クラス3位に入賞しました。ポルシェのワークスドライバーであるリーブとリーツはこのレースで表彰台に上がったことでGT2クラスのポイントリードを守り、今シーズンの残り2戦に挑みます。5位にはドイツのフェルベマイヤーチームが投入したもう1台の911が入賞し、貴重なポイントを獲得しました。

アルガルヴェサーキットで開催されたこのレースでは、数々の一騎打ちやオーバーテークによる順位交代など、約6時間におよぶ白熱した戦いが繰り広げられました。

「今日は非常に厳しいレースになりました」とル・マン・シリーズGT2クラスのディフェンディングチャンピオンであるマルク・リーブが述べています。「トップには全く届きませんでした。他のライバル達と最後まで順位を争いましたが、ポイントリードを守るという主な目的は何とか達成することができました」。このペアは、些細な問題のために2位を逃しました。レース開始2時間後、リヒャルト・リーツは20秒差でトップグループを追っていましたが、振動が発生しピットに入らなければなりませんでした。この振動は、ホイールハウス下のパネルが緩んでいたのが原因でした。このピットストップにより周回遅れとなったリーブ/リーツ組は、2位のフェラーリと約1秒差でフィニッシュという結果となってしまいました。「今回、マシンのセッティングが決まらなかったため、ドライビングに苦労しました」とリーツが説明します。「ですから、3位という結果を出すことができたこと、そして貴重なポイントを稼ぐことができたことに満足しています」。

フェルベマイヤー2号車のドライバーも、元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラおよびジャン・アレジなど、強力なライバルを相手に一瞬たりとも目を離せないバトルを展開しました。フェルベマイヤーのレギュラードライバーであるマルティン・ラジンガー(オーストリア)/クリスティアン・リード(ドイツ)組は、6月にル・マン24時間でリープおよびリーツとともに優勝を飾ったポルシェのワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)のサポートを受け、1周4.655 kmのアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェを戦いました。「今日のバトルはすごく愉しいものでしたし、日没後の2時間は特別な体験でした」とチームに初めて参加したヘンツラーが話しています。今回のポルトガルで5位を獲得した結果、リードおよびラジンガーは、GT2クラスのドライバー部門3位のポジションの防衛に成功しています。

一方、フランスおよびベルギーのポルシェ カスタマーチームはそれぞれ失意のうちにサーキットを去る結果となりました。ポルシェのワークスドライバーであるパトリック・ピレおよびライモン・ナラック(ともにフランス)は明るい見通しをもってレースに臨みました。「私達の911 GT3 RSRはプラクティスの最初から好調だったので、表彰台は間違いないと確信していました」とピレがコメントしています。スロットルケーブルの問題とその修理により、フランスのIMSAパフォーマンスチームはレース序盤で全てのチャンスを失いました。彼らはGTクラス10位でフィニッシュしています。

プロスピード・コンペティション・チームと、そのドライバーであるポルシェ ジュニアのマルコ・ホルツァー(ドイツ)/リチャード・ウエストブルーク(イギリス)組は、さらなる不運に見舞われました。9番手グリッドからスタートしたウエストブルークはレース序盤、感動的なドライビングを見せつけました。その後3位の位置で最初のピットストップとドライバー交代を行い911 GT3 RSRをホルツァーに渡し、そのポジションをキープしていましたが、スタート後2時間でホイールが破損しリタイアを余儀なくされました。「すごく残念です」と苛立ちを隠さずマルコ・ホルツァーが話しています。「マシンは絶好調でしたし、何もかもが上手く行っていました。唯一の慰めは、今シーズン初参戦のチームとして、ようやく前線に加わることができたことです」。

ル・マン・シリーズ第4戦は、8月22日にハンガリーのハンガロリンクで開催されます。

ル・マン・シリーズ第3戦、ポルティマン
GT2クラス結果
1. ブルーニ/メロ組(イタリア/ブラジル)フェラーリF430 GT、192周
2. フィジケラ/ビランダー/アレジ組(イタリア/フィンランド/フランス)フェラーリF430 GT、191周
3. リーブ/リーツ組(ドイツ/オーストリア)ポルシェ911 GT3 RSR、191周
4. ベル/ターナー組(イギリス/イギリス)アストンマーチンV8ヴァンテージ、190周
5. リード/ラジンガー/ヘンツラー組(ドイツ/オーストリア/ドイツ)ポルシェ911 GT3 RSR、190周
6. ペレス・コンパンク/ルッソ組(アルゼンチン/アルゼンチン)フェラーリF430 GT、190周


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