2013年のFIA GTシリーズでチャンピオンに輝いたベルギー人若手ドライバーのローレンス・バンスールが、セバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)からル・マン24時間デビューを果たすことになった。
昨年のFIA GTシリーズでは、ル・マンウィナーのステファン・オルテリと組み、アウディR8 LMSウルトラでシリーズを制したバンスール。今季は、ルネ・ラストとともにオレカ03・ニッサンでル・マンのLMP2クラスに臨むことになった。
「GTドライバーになってから、スパやニュルブルクリンクのような(24時間)耐久レースに参加してきた。ただ、ル・マンはさらに大きなイベントだ」と語ったバンスール。
「このレースに参戦するのは僕の目標のひとつだったんだ。そのために数年間頑張ってきた。実現して本当に嬉しいよ」
SLRのチームマネージャー、ドミニク・ハインツは、チームのル・マン参戦にとってバンスールは「完璧な経歴」を持っているのだと語っている。
「ここ数年のローレンスのパフォーマンスに注目していた。昨年のFIA GTシリーズで彼と戦うときも、我々はじっくりと彼を観察していたんだ」とハインツ。
「彼は若く、才能があり、志を持っている。ルネと同様に、チームの価値観を体現しているんだ」
「ふたりは仲もいいし、ともに24時間レースの経験もある。彼らは以前チームメイトだったんだ。それはとても重要なことだ」
バンスールとラストの起用を決めたSLRだが、チームに加入するシルバードライバーについては現在のところ明らかにしていない。
なお、バンスールとラストは今季、WRTからブランパンGTシリーズにも参戦するものと見られている。
