今季はヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)やル・マン24時間に参戦するSMPレーシングは、今季開幕戦から投入予定の新クローズドLMP2『BR01』を初公開した。
SMPは昨年、WECのLMP2クラスに2台のオレカ03・ニッサンで参戦しタイトルを獲得。今季はLMP2での活動の場をELMSに移すとともに、ル・マン24時間にも参戦する。そんなSMPは、今季に向けてオリジナルマシンのBR01を開発してきた。
クローズドマシンとなるBR01は、プジョー905や908の開発に携わったパオロ・カトーネが設計を担当。今回、ELMSのプレシーズンテストに合わせてその姿が初公開され、正面から見るとまるでフォーミュラカーのようなその外観が明らかになった。
マシンはまだ完全な状態ではないため、3月22日〜23日にポールリカールで行われているELMS公式テストには参加していないものの、日曜日には初走行を行う予定。その後、4月10日〜11日のシリーズ開幕戦に向けてさらなるテストを行う予定となっている。
マシンは当初、昨年11月に完成予定となっていたが、マシンを設計したカトーネによると、重要なパーツの一部がまだデリバリーされていないのだという。
「電子機器やボディワークの一部がまだ手元にないんだ」とカトーネ。供給元がF1での契約に忙殺されていた折にロシアへの経済制裁も重なり、大幅な遅れが生じたのだと説明した。
SMPは今季ELMSに2台のBR01・ニッサンを投入予定。ドライバーにはニコラス・ミナシアン、マウリツィオ・メディアーニ、ダビド・マルコゾフ、ミカエル・アレシン、キリル・レディーギン、アントン・レディーギンの6名が起用されている。