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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.04.11 00:00
更新日: 2018.02.17 07:15

TS040、WEC初日はセットアップとタイヤ評価を重視


トヨタモータースポーツニュース

WEC第1戦シルバーストーン
シーズン開幕戦へと公式練習初日を遂行
2015年4月10日(金)

 トヨタ・レーシングは、2015年WECシーズン開幕戦シルバーストーン6時間レースに向けて、力強く公式練習初日をスタートしました。

 全8戦で行われるWECの第1戦シルバーストーンは、ちょうど1年前に1、2位という好成績を挙げ、マニュファクチャラー及びドライバーの両タイトル獲得に向けて幸先良いスタートを切ったレースです。

 公式練習走行初日は、長い冬を終えたイギリスに春の爽やかな陽射しの降り注ぐ暖かな1日でした。この日、合計3時間に渡って行われた2度の練習走行で、2台のTS040 HYBRIDは最適なセットアップとタイヤの性能評価に力を注ぎました。走行初日のラップタイムはさほど重要ではないとの位置付けから、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミのチャンピオンドライバーに中嶋一貴が加わった#1号車は、2度のセッションとも6番目のタイム、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車は5番目のタイムを記録しました。

 今回のレースでトヨタ・レーシングが勝利と共に重要な課題としているのは、週末の走行を通してハイダウンフォース仕様の空力パッケージのデータ収集と、2015年仕様のミシュラン・タイヤの性能評価です。今年導入されたレギュレーションによって予選、決勝レースで使用出来るタイヤが6セットに減らされたこともあり、タイヤの性格と性能低下の程度を掴んでおくことが非常に重要となりました。

 タイヤの性能評価と同時に、TS040 HYBRIDの機械的なセットアップ及び空力の評価も公式練習走行で試されます。公式練習1回目の終了間際に小雨が落ちましたが、予定のプログラムにはほとんど影響なく作業をこなすことが出来ました。

 今日の2回の公式練習走行では、2台のTS040 HYBRIDは合計151周・891kmを走破しました。明日・土曜日の午前中の公式練習3回目で、チームは2台のTS040 HYBRIDを最適なセットアップに仕上げ、午後0時半(日本時間午後8時半)からの予選に挑みます。