ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は、開幕戦デイトナ24時間後の新たなBoP(性能調整)を発表した。ただ、Pクラスへの調整に関しては未定となっている部分もある。
1月末に行われた開幕戦デイトナ24時間では、1月初頭のデイトナ公式テストでのパフォーマンスを受けてBoPが設定されたものの、最高峰のPクラスではデイトナプロトタイプ(DP)とLMP2カーが如実に現れる結果ともなっていた。
そんな中、USCCを運営するIMSAは14日に新たなBoPを発表。全てのクラスで新たなBoPが設定された。今回発表された中で、特に大きな動きがあったのはGTLMクラスとGTDクラスだ。
GTLMクラスでは、BMW Z4 GTEとSTRバイパー GTS-Rの重量が15kgの増加になった一方、アストンマーチン・バンテージV8の重量が20kg減少。また、アストンマーチンはリストリクター径も拡大されている。燃料搭載量は全ての車種が減らされる方向となり、バイパーのタンク容量が最大の105kgに。アストンマーチンが87リットルと最も少ないタンク容量となった。
GTDクラスは、デイトナ24時間で優勝を争ったフェラーリ458イタリアとアウディR8 LMSの重量が20kgの増加となり、双方ともリストリクター径も縮小された。また、このクラスでも全てのマシンのタンク容量が減らされたほか、リヤウイングの高さや搭載位置が全車とも均一化される形となった。
Pクラスでは、LMP2勢の燃料搭載量が3リットル向上。デイトナ24時間前のBoPによってタンク容量が減らされていたLMP2勢だったが、75kgと従来の最大搭載量に戻ることとなった。また、DP勢のリストリクター径などが見直されることになっているが、現在のところ数値は未定とされている。
また、オレカFLM09のワンメイクで争われているPCクラスでは、デイトナで設定されていたリヤウイングの角度への規制が解かれている。