ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)第3戦ロングビーチは12日、100分間の決勝レースが行われ、チップ・ガナッシ・レーシングのスコット・プルーエット/メモ・ロハス組01号車フォード・ライリーDPが前戦に続いて2連勝を挙げた。
インディカー・シリーズと併催となった今回のロングビーチ戦は、PクラスとGTLMクラスのみで争われる。11日の予選では、01号車フォード・ライリーDPがポールポジションを獲得。僅差でマイケル・シャンク・レーシング・ウィズ・カーブ/アガジャニアンの60号車フォード・ライリーDPが続いていた。
迎えた決勝レースでは、01号車フォード・ライリーDPが危なげなくホールショット。一方、2番手スタートの60号車フォード・ライリーDPは1コーナーのタイヤバリアに捕まり、大きく後退してしまうことに。
その後、01号車フォード・ライリーDPを先頭に、アクション・エクスプレス・レーシングの5号車コルベットDP、ウェイン・テイラー・レーシングの10号車コルベットDP、そしてOAKレーシングの42号車モーガン・ニッサンが上位集団を形成し、レースをリードしていく。
レース中盤には、ピットストップ戦略で5号車コルベットDPが一時首位を奪うものの、1周後には再び01号車フォード・ライリーDPがトップに復帰。この動きに乗じて10号車コルベットDPが2番手に浮上し、5号車コルベットDPは3番手に後退する。10号車コルベットDPは僅差で首位を追っていくが、01号車フォード・ライリーDPは最後まで譲らずトップでチェッカー。77周を首位で駆け抜け、前戦セブリング12時間に続く2連勝を挙げた。
2位にはコンマ7秒差で10号車コルベットDPが続き、3位に5号車コルベットDPと、上位3位はDP勢が占める形に。42号車モーガン・ニッサンの4位がLMP2勢の最上位となった。マツダLMP2 SKYCATIV-Dレーシングは、70号車がレース開始直後にピットイン。再びコースインできずにリタイアとなってしまったが、07号車はクラス8位、総合17位で完走を果たしている。
GTLMクラスでは、前日の予選でポールポジションを獲得したコルベット・レーシングのヤン・マグヌッセン/アントニオ・ガルシア組の3号車シボレー・コルベットC7.Rが序盤から独走状態でレースをリード。ガルシアの築いたマージンをマグヌッセンもキープし、3号車コルベットは75周のうち73周をリードして今季初勝利を挙げた。
BMWチームRLLの56号車BMW Z4 GTEが4号車シボレー・コルベットC7.Rの追撃をかわして2位、4号車コルベットはコンマ2秒差で3位となった。開幕2戦のGTLMクラスを制したポルシェ・ノースアメリカの911号車、912号車ポルシェ911 RSRが4、5位に続いている。
USCC第4戦は5月4日にラグナセカで開催。2時間のレースが2度行われるフォーマットとなり、Pクラス/GTLMクラス、PCクラス/GTDクラスという組み合わせでレースが行われう。