WEC世界耐久選手権は、今季から変更された予選システムについて、セッションの時間を5分間延長し、25分で行われると発表した。
WECの予選システムについては、セッション中常にファンがコース上にマシンが走行しているシーンを見られるよう、今季からシステムが改良され、チームが選択したふたりのドライバーが、それぞれ2周のベストタイムをマーク、その合計4周の平均ラップタイムでグリッドが決められることになった。
しかし、開幕戦シルバーストンの予選では、短いセッション時間の中にマシンが多く走行するため渋滞に捕まるシーンが多く見られるなど、ドライバー等から危険であるという意見が出されていた。そのため、WECでは第2戦スパを前に、セッション時間を5分間延長、コース長の長いスパでは、LMP1/2、LM-GTEプロ/アマでそれぞれ30分で争われることになると発表した。
「我々はシルバーストンで何が起きたかを見定め、セッションの時間を5分間延長しチームへのプレッシャーを少なくすることが、安全上より良い策だという結論に至った」と語るのは、ACOのヴァンサン・ボメニル。
また、ACOのジエラール・ヌーブは、開幕戦シルバーストンの予選後に起きた掲示システムのトラブルについてはスパに向けて解決したと強調している。