1月30日、FIAエンデュランス・コミッションの会合が行われ、WEC世界耐久選手権の今季カレンダーに変更が加えられることになった。全8戦の開催は変わらないものの、第4戦として8月末にスケジュールされていたサンパウロ戦が、11月末に最終戦として開催されることになった。
昨年12月のFIAモータースポーツ評議会の中で承認されていた今季WECのカレンダー。その際は8月29~31日に組み込まれていたサンパウロ戦だが、プロモーターであるエマーソン・フィッティバルディの要請により、最終戦として11月28~30日に開催されることになった。10月の富士戦を含むその他の日程に関する変更はなかった。
サンパウロ戦の開催日変更の理由としては、ふたつの事情が挙げられている。ひとつは、6~7月にかけて、ブラジルでサッカー・ワールドカップが開催されるため、8月末の日程では同国内のファンにサンパウロ戦のプロモーションを十分に行うことができないこと。そして、11月7~9日に予定されているF1第18戦ブラジルGPに向けた準備のため、8月末はサーキットが使用不可となってしまっていることだ。
8月末のサンパウロ戦が11月末に移動したことで、6月にシリーズ第3戦として開催されるル・マン24時間の後、第4戦オースティンまでは約3ヶ月の期間が空くことに。一方、11月には3つのレースがスケジュールされる形となった。
また、第4戦として9月18~20日に開催されるオースティン戦は、ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)と併催されることですでにACOとIMSA、そしてサーキット間の合意がなされているということだ。
なお、今季のWEC及びル・マン24時間のエントリーリストは、2月13日に発表される。