28日、バーレーン・インターナショナル・サーキットでWEC世界耐久選手権は今季最終戦を迎え、初日のフリープラクティス1/2が行われた。FP1は7号車、FP2は8号車と、トヨタTS030ハイブリッド勢が僅差でアウディ勢をリードし初日を終えている。
気温25度と、バーレーンらしい気候の中でスタートしたWEC第8戦の初日フリープラクティス1。90分間で行われたセッションの中で、いくつかスピン等も見られたものの、大きなアクシデントはなくFP1は終了した。
FP1でトップタイムをマークしたのは、アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴組7号車トヨタTS030ハイブリッド。ブルツが2番手につけた1号車アウディR18 e-トロン・クワトロに1.4秒差をつけ、まずは首位発進。1号車が2番手、2号車アウディが3番手、8号車トヨタが4番手に続いた。
続くフリープラクティス2は、19時30分スタートとナイトセッションに。FP1でトップタイムをマークした7号車トヨタだったが、ラピエールのドライブ中にコースを外れ、グラベルにストップしてしまう。ダメージは最小限に抑えられたが、7号車はこのセッションで3番手となった。
一方、このFP2でトップとなったのは、アンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン組8号車トヨタ。ブエミが1分44秒516をマークしたが、1号車アウディが0.205秒差の2番手に。トヨタ、アウディの4台はこのセッションで0.3秒差以内に入っており、予選〜決勝での混戦が予想される結果となった。
LMP2クラスは、FP1ではOAKレーシングの24号車モーガン・ニッサンがトップタイムをマーク。FP2ではペコム・レーシングの49号車オレカ・ニッサンがトップタイムをマークした。井原慶子が乗り込む45号車モーガン・ニッサンはFP1はクラス8番手、FP2は6番手につけている。
LM-GTEプロクラスは、FP1はダレン・ターナー/ステファン・ミュッケ組97号車アストンマーチン・バンテージがトップタイムをマークしたが、FP2では今回から2014年仕様を先行投入したマルク・リエブ/リヒャルド・リエツ組92号車ポルシェ911 RSRがトップタイムをマークしている。今回ジャンカルロ・フィジケラとコンビを組み71号車フェラーリ458をドライブしている小林可夢偉はFP1はクラス6番手、FP2はクラス5番手と苦しい初日となった。