WEC世界耐久選手権第8戦上海は27日、予選が行われ7号車トヨタTS030ハイブリッドが第7戦富士に続いてポールポジションを獲得した。
今回中嶋一貴をスーパーGT参戦のため欠く7号車トヨタは、アレックス・ブルツがアタックを担当。一方、アウディ勢は1号車アウディR18 e-トロン・クワトロをアンドレ・ロッテラーが、2号車をアラン・マクニッシュがアタックを担当した。
そんな中迎えた予選では、ブルツが1分48秒273というタイムをマークし、0.1秒差で2号車を下すことに。第7戦富士に続いてポールを獲得し、アウディ勢の前の位置を確保した。
「今日の公式予選はドライバーの力というより、TS030ハイブリッドの性能で勝ち取ったといった方が良いだろうね。サンパウロの公式予選では完璧なラップを刻むことができたけど、ここでは最後のセクターで少しタイムロスをしてしまった。それでもアウディに対して良いアタックができて、ポールポジションを獲得できたから嬉しいね」とブルツ。
「昨日の公式練習ではロングランでの戦闘力が高いことが確認できたけど、問題はやはり渋滞だと思う。明日の決勝レースは当然接近戦になるし、恐らく富士と同じような戦いになるだろうけど、負けるわけにはいかない」
ガソリンエンジン勢の最上位となったのは、JRMレーシングのHPD ARX-03a。レベリオン・レーシングの12号車ローラ・トヨタ勢を抑えてトップを奪うことに。佐藤琢磨がドライブしているOAKレーシングの15号車OAKペスカローロ・ホンダは8番手に留まっている。
LMP2クラスは、これまで尻上がりに調子を上げてきていたロータスの32号車ローラ・ロータスがジェームス・ロシターのアタックによりついにポールポジションを獲得。2番手にはすでにLMP2クラスのタイトルを獲得しているスターワークスのHPD ARX-03bがつけた。井原慶子がドライブするガルフレーシング・ミドルイーストのローラ・ニッサンはクラス最後尾となった。
LM-GTEプロクラスは、ステファン・ミュッケ/ダレン・ターナー組アストンマーチン・バンテージが富士戦のウイナーであるフェルバーマイヤー・プロトンのポルシェ、AFコルセのフェラーリを抑えポールポジションを獲得している。