WEC世界耐久選手権は18日、イギリスのシルバーストン・サーキットで開幕を迎え、ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/トム・クリステンセン組の1号車アウディR18 e-トロン・クワトロが初日のトップタイムをマークした。

 いよいよ開幕を迎えた今季のWEC。LMP1クラスでは新たな車両規則の導入によりアウディ、トヨタとも新型車両を投入しているほか、今季からは“耐久王”ポルシェも耐久レースの最高峰クラスに16年ぶりに復帰。これらの3メーカーにはハイブリッドシステムの搭載が義務付けられ、LMP1-Hクラスとして総合優勝を争うことになる。

 迎えた開幕戦は、当初のエントリーよりやや数を減らして27台が参戦。初日となる18日は、90分間のフリー走行が2回行われた。

 1号車アウディは、2回目のセッションの計測2周目でディ・グラッシが1分43秒134をマークし、このタイムで初日の首位につけた。2番手には、アンドレ・ロッテラーの記録したタイムで2号車アウディR18 e-トロン・クワトロが続き、1回目のセッションのトップタイムとなった1分44秒042で14号車ポルシェ919ハイブリッドが3番手となった。7号車トヨタTS040ハイブリッドは、中嶋一貴の記録した1分44秒097で4番手につけている。

 ハイブリッド非搭載のLMP1-Lクラスは、ロータスが欠場し、レベリオン・レーシングが昨年まで使用していたローラB12/60・トヨタの2台でエントリー。初日は12号車ローラB12/60・トヨタがニック・ハイドフェルドのドライブで僚友の13号車ローラB12/60・トヨタに先んじる形となっている。また、最新のエントリーリストから名前が外れていた昨年GP2王者のファビオ・ライマーも、当初の予定通り参戦し、ドライビングも行っているようだ。

 今回は4台で争われるLMP2クラスでは、G-ドライブ・レーシングの26号車モーガン・ニッサンが1分50秒401のタイムでクラス首位に。松田次生も名を連ねるKCMGの47号車オレカ03・ニッサンが、リチャード・ブラッドレーの記録したタイムで2番手につけている。

 フェラーリ、ポルシェ、アストンマーチンのワークス格のGTカーが争うLM-GTEプロクラスでは、ポルシェ・チーム・マンタイの91号車ポルシェ911 RSRが1分58秒981とクラス内で唯一2分を切るタイムをマークして初日の首位に。92号車ポルシェ911 RSRが続き、ポルシェ勢が上位2位を独占した。3番手には、今年からLM-GTEプロクラスに参戦しているRAMレーシングの52号車フェラーリ458イタリアが続いている。

 LM-GTEアマクラスでは、プロトン・コンペティションの88号車ポルシェ911 RSRが2分0秒570のタイムで初日のクラス首位に。AFコルセの61号車フェラーリ458イタリアが続き、3番手には昨年GP2でラインキング2位を獲得したサム・バードの記録したタイムで81号車フェラーリ458イタリアがつけている。

 開幕戦シルバーストンは、19日にフリー走行と予選が行われ、20日に6時間の決勝レースが行われる。

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