FIA WEC世界耐久選手権を運営するFIAとACOは1日、2013年のWECフルシーズンエントリーリストを発表した。4クラスあわせて32台がエントリーしている。
今年で世界選手権としては2年目のシーズンを迎えるWEC。昨年はシーズン開幕前にプジョーが参加を見合わせ、ワークスはアウディのみで迎えた開幕となったが、シーズン途中から参戦を開始したトヨタが後半戦で素晴らしいスピードを見せつけた。
1日、WECから発行されたフルシーズンのエントリーリストには、最高峰のLMP1は6台が記載された。連覇を狙うアウディは2台のR18 e-トロン・クワトロをエントリー。また、噂では1台のみの参戦になるのではないかと言われていたトヨタだが、こちらは2台のエントリーがなされることになった。
リストの発表に合わせてトヨタから発行されたリリースによれば、ドライバーラインナップは昨年のル・マン同様7号車がアレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴、8号車がステファン・サラザン/アンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミとなっている。詳細は2月19日に発表されるとのこと。
プライベーターのためのLMP2クラスは12台がエントリー。ニッサンエンジン搭載車が8台を占め、新たにオリジナルLMP2を投入するロータスT128が2台、そして昨年のクラスチャンピオンであるスターワークス・モータースポーツのHPD ARX-03bが1台、インディカーから移るHVMステイタスGPがローラ・ジャッドを投入する。
気になる点としては、昨年までニッサンのセミワークス格だったシグナテックがエントリーしていないこと。スポンサーだったG-ドライブがチーム名とはなっているものの、ル・マン24時間についてシグナテックはエンジン名が決まっていない。
LM-GTEプロクラスは、ワークス、セミワークスの激突が予想される顔ぶれに。フェラーリのセミワークスと言える王者AFコルセに対し、ついにワークスを仕立ててきたポルシェ・チーム・マンタイ、2台をプロクラスにエントリーさせたアストンマーチンと、3チーム6台のエントリーとなった。アストンマーチン・レーシングは、LM-GTEアマにも2台をエントリー。総勢4台がWECにフル参戦することになる。