FIA世界耐久選手権(WEC)の2015年シーズン最終戦となる、第8戦バーレーン6時間レース初日の走行がバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、フリー走行1回目(FP1)では17号車ポルシェ919ハイブリッドが、フリー走行2回目(FP2)では7号車アウディR18 e-トロン・クアトロがそれぞれ総合トップタイムを記録した。
まずFP1は現地時間の15時15分から行われ、ティモ・ベルンハルトがドライブする17号車ポルシェ919ハイブリッドがトップタイムを記録した。ただこのタイムはアンドレ・ロッテラーが記録した7号車アウディR18 e-トロン・クアトロの最速タイムよりも僅か0.017秒だけ速いもの。8号車アウディR18 e-トロン・クアトロのルーカス・ディ・グラッシが1分43秒403、18号車ポルシェ919ハイブリッドがロマン・デュマの手で1分43秒454と、ポルシェとアウディが僅差で並ぶ展開となった。
トヨタTS040ハイブリッドは、セバスチャン・ブエミが記録した1分45秒371が最速と、ポルシェおよびアウディからは2秒前後離されたポジションだった。
LMP2クラスは、ネルソン・パンティアティシがドライブした36号車シグナテック・アルピーヌが1分52秒054でトップタイム。ただし、26号車G-ドライブ・レーシングがサム・バードによって1分52秒086を記録してクラス2番手につけており、こちらも接戦の予感だ。
LM-GTEプロクラスは、51号車が2分00秒135でトップ、71号車が2番手と、AFコルセ勢が安定のワンツー体制。LM-GTEアマクラスの98号車アストン・マーチン・レーシングは、ペドロ・ラミーの手によりプロクラスと遜色無い2分01秒280を記録して、クラス首位となった。
フリー走行2回目は、現地時間の19時30分からナイトセッションとして行われた。このセッションで総合首位となったのは7号車アウディR18 e-トロン・クアトロで、マルセル・ファスラーが1分42秒133を記録している。2番手にも、トップからは1.1秒遅れたものの、8号車アウディR18 e-トロン・クアトロが入っており、FP2はアウディ勢が1-2。ポルシェ勢は3番手、4番手につけた。
5番手につけたのは2号車トヨタTS040ハイブリッドで、このレースを最後にレーシングドライバーを引退するアレックス・ブルツが18号車ポルシェ919ハイブリッドに0.4秒差と迫る1分43秒931を記録した。1号車トヨタTS040ハイブリッドは6番手だ。
LMP2クラスに目を転じると、28号車G-ドライブ・レーシングのルイス-フェリペ・デラーニが1分50秒029のトップタイムを記録し、ニック・タンディがドライブした2番手の47号車KCMGを0.7秒引き離した。LM-GTEプロクラスは、FP1に続いてAFコルセの2台がワンツー。最速タイムを記録したのは51号車のトニ・バイランダーだった。LM-GTEアマクラスも最速はフェラーリ458イタリアで、72号車SMPレーシングがアンドレア・ベルトリーニの手によりトップタイムを記録している。
フリー走行3回目は、本日17時(日本時間/現地時間11時)より開始。その後、日本時間23時(現地時間17時)より予選が行われる。