いよいよ今週末、FIAの世界選手権の先陣を切る形で、WRC世界ラリー選手権の2014年シーズンが開幕する。開幕戦の地は伝統のラリー・モンテカルロ。今季は“ローブ後”の新たなパワーバランスが展開されるシーズンとなりそうだ。
日本メーカーが相次いで去った後、ここ数年展開されてきたWRCの勢力図は、“絶対王者”であったセバスチャン・ローブ×シトロエンに、フォードが挑む図式。しかし2013年は、ローブがサーキットレースへの転向を目指しWRC参戦を限定し、またフォルクスワーゲンが参入。じっくりと開発してきたポロR WRCをドライブしたセバスチャン・オジエがタイトルを獲得した。
迎える2014年シーズンは、王者となったオジエ×フォルクスワーゲンが主軸となってシリーズを牽引していくと予想される。オジエをサポートするのはヤリ-マティ・ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンだ。
フォルクスワーゲン参入前まで王者として君臨していたシトロエン陣営は、ワークスのシトロエン・トタル・アブダビがクリス・ミークとマッズ・オストベルグを走らせる。一方、Mスポーツ・フォードはミッコ・ヒルボネンが復帰。エルフィン・エバンスとコンビを組むが、フォード陣営にとって、ある意味本命は別にいる。
それは、待望のWRC本格デビューを果たす元F1ドライバーのロバート・クビカだ。今季はフォード・フィエスタを駆りRK・Mスポーツとワークス格同様の体制を構築。WRカーでの本格的なシーズンに臨むことになる。すでにクビカのラリーにおけるスピードは定評があり、路面や展開によっては初優勝も狙えると言っていいだろう。
フォルクスワーゲン、シトロエン、フォードという三つ巴だった2013年のWRCだが、今季はさらに新たなワークスが参入する。それはWRCのみならず、ひさびさの国際モータースポーツシーン復帰となる韓国のヒュンダイだ。
ヒュンダイは本格参戦に向けi20 WRCを熟成。韓国内で開発しているエンジンにいまだに不安を抱えているという噂はあるものの、シャシー面では十分熟成していると言われている。ドライバー面でも、昨年大きな飛躍を遂げたティエリー・ヌービルを起用。クリス・アトキンソン、ユホ・ハンニネン、ダニ・ソルドと強力なラインナップを揃えた。
フォルクスワーゲン、そしてヒュンダイの参戦と、WRCにこれほど多くのメーカーが参戦するのはひさびさのこと。フォルクスワーゲンは初年度からタイトル獲得に成功したが、ヒュンダイがどれほどのパフォーマンスを発揮するのか。開幕戦モンテカルロは、ラリーファンにとって見逃せない戦いとなる。
そんな注目のラリー・モンテカルロは、スポーツ専門テレビ局J SPORTSで放映予定。プレビュー番組の『WRC!DAY0』をはじめ、パワーステージはなんと生中継。毎日のリザルトをチェックできる『WRC速報!DAY1~DAY3』、翌週日曜日に放映される90分ハイライトと、ラリーファンには欠かせないラインナップだ。詳しい放送予定はJ SPORTSのWRCホームページ(http://www.jsports.co.jp/motor/wrc/)まで!
