競技3日目を迎えたWRC第8戦フィンランド。8月2日土曜日は比較的短距離のステージ5本を2回ループする10SS。

前半のループでは首位のヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)が快走。5SSのうち4SSでベストタイムを獲得し、2番手以降を29.9秒まで引き離す。一方、2番手を巡り僅差の争いを繰り広げていたシトロエンのクリス・ミークとフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエは、先頭走者から解放されたオジエがこの日2本目のSS15であっさりとミークを逆転。この日すべてのSSでミークを上まわるタイムを刻み、最終的にその差を29秒まで広げることに成功した。

首位を走るラトバラがトラブルに見舞われたのはSS20。コース上に開いた穴で右フロントのブレーキを破損してしまった。ラトバラはこのSSでベストタイムを獲得したオジエから11秒遅れで走り切ったが、SS21〜23までを3輪ブレーキで戦う状態に追いやられた。

このトラブルでラトバラとオジエは急接近。オジエはSS21〜23とベストタイムをたたき出し、終わってみればラトバラの3.4秒背後にぴたりとつけた。
「ヤリ‐マティはツイていなかったね。トラブルだから素直には喜べないけれど、僕にとっては勝利をつかむチャンスとなった。明日はすごい1日になるよ」とオジエ。

一方のラトバラも「大量リードは失ったけれど、まだ首位だ。マシンを修復して明日も全力で戦うよ。選手権は大事だけれど、なによりもここはフィンランドだからね」と、気持ちを切り替えて臨む用意はできているようだ。

総合3番手にはシトロエンのクリス・ミーク。フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンが総合4番手を守り切り、総合5番手はミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)。シトロエンのマッズ・オストベルグはSS18でロールケージを破損しリタイアとなり、総合6番手にヒュンダイのヘイデン・パッドンが浮上している。

ラリー最終日8月3日日曜日のステージはわずか3SS、36.60kmという設定。ブレーキを修復したラトバラがリードを守り切るのか、オジエがこの勢いを駆って逆転勝利を飾るのか、勝負は熱を帯びてきた。

【SS23後暫定総合順位】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)2:40:33.6
2:S.オジエ(フォルクスワーゲン)+3.4
3:K.ミーク(シトロエン)+32.4
4:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+1:20.8
5:M.ヒルボネン(フォード)+2:14.4
6:H.パッドン(ヒュンダイ)+3:36.6
7:J.ハンニネン(ヒュンダイ)+4:05.4
8:E.エバンス(フォード)+4:47.2
9:C.ブリーン(フォード)+8:33.1
10:H.ソルベルグ(フォード)+10:49.8

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