ラリーモンテカルロは1月18日、競技初日として4本のSSがバランス西南の山岳エリアで行なわれた。2本のステージをループする4ステージは、最初の1本が部分的に凍結しているが全体的にはドライ。2本目は雪が多く残る路面が10kmほど続く。そのため各チーム、選手ともスタートの寸前までタイヤチョイスに頭を悩ませた。

 モンテカルロのタイヤ選択に絶対的な自信を持つシトロエンは、セバスチャン・ローブ、ミッコ・ヒルボネンともにソフト4本を装着。2本のスタッドをスペアとして搭載してサービスをあとにした。フォードはより柔らかいスーパーソフト4本を装着し、スタッド2本をスペアとして搭載。MINIはソフト4本とスタッド2本という組み合わせだ。

 多くの部分が降雪路となったSS2、シトロエンとフォードは対角線上に同じ種類のタイヤを配置し、MINIは右側の前後にスタッド、左側の前後にソフトを装着するという特殊なスタイルを選択。前輪2本をスタッドにすると後輪のグリップ力がなくなるためオーバーステアが強まり、後輪2本をスタッドにすると重要なフロントのトラクションが得にくいからだ。
 果たしてSS2は、左前輪と右後輪にスタッド、その逆側にスーパーソフトを装着したラトバラがセカンドベストのペター・ソルベルグに28.6秒をつける圧倒的なSSタイムで一気に首位に浮上した。

 SS3では片側にスーパーソフト、そして逆サイドにソフトを装着したローブが、2番手タイムのラトバラに0.4秒差をつけてトップタイム。僅差の3番手にソルベルグが入った。そして迎えたSS4では、トップを走っていたラトバラが横転。今回のモンテカルロは特別規則でスーパーラリーによる再出走ができないため、ラトバラはあえなく競技初日でリタイアということになった。

 これでトップに立ったのはタイヤ選びも完全に当たったローブ。2位のソルドは午前中のSS2でコースオフによりタイムをロスしたが、ポディウム圏内で初日を終え上機嫌。3位のソルベルグは「マシンも自分自身もとても調子が良い。ヤリ‐マティのリタイアは残念だが彼の分まで頑張るよ」と、笑顔を見せた。

 驚くべきはソルベルグと1分16秒差の4位につけたセバスチャン・オジエである。シュコダ・ファビアS2000での参戦ながらWRカー勢を抑えて4位で初日を走り切った。

 もうひとつのサプライズは大ベテラン、フランソワ・デルクールが用意していた。初めてフォード・フィエスタRS WRCを駆るデルクールは、SS4でローブに継ぐ2番手タイムを記録。総合でも7位につけるなど年齢をまったく感じさせない速さと堅実性を披露した。モンテマイスターは年老いてなお力を失っていない。

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