世界ラリーレイド選手権(W2RC)、クロスカントリーラリーという競技をご存知だろうか。舗装路をコンマ1秒でも速く駆け抜けるサーキットレースや、様々な路面状況の道を走るWRC(FIA世界ラリー選手権)とは異なり、砂漠や岩場といった道なき道を、文字通り過酷な環境のなか車両を壊すことなく走らせ、かつコースを探り当てながらナビゲーションの正確さを競い、数日間にわたり数百kmあるいは千kmを超えるゴール地点を目指す競技だ。
モータースポーツ競技ではあるが、冒険の要素も強く印象づけられる側面も大きい。そのトップカテゴリーで戦う日本人ドライバーが、三浦昂(みうら・あきら)である。クロスカントリーラリーの最高峰であるダカールラリーのトップクラスに挑戦する契約ドライバーである以前に、もともとはれっきとしたトヨタ・ランドクルーザーなどを企画、製造するトヨタ車体の社員。その後、『トヨタ自動車 GRブランド事業室』でトヨタ・ワークスチームに所属し、TOYO TIRESアンバサダーでもある三浦はこの夏からフィンランドのTGR-WRTへ出向中。社員ドライバーから、プロのラリードライバーとして着実にステップアップし続けている三浦に、これまでの経緯と競技への向き合い方を聞いた。
