ニッサン/ニスモが今年のル・マン24時間の“ガレージ#56”枠に投入する電気レーシングカー、ニッサンZEOD RCが、完全な形のパワーユニットを備えてポール・リカール・サーキットでテストを行うことが分かった。

 ZEOD RCは、ル・マン24時間の舞台であるサルト・サーキットを電力だけで1周走行できる技術を備えている“ゼロ・エミッション・レーシングカー”。ドライバーがマシンに搭載された電力駆動と1.5リッター3気筒直噴ターボエンジンの駆動を切り替えることが可能で、EVモードで1周走行した後、エンジン駆動に切り替え回生を行い蓄電、再びEVモードで走ることができる。

 ZEOD RCは、今月12日から4日間の予定でポール・リカールでのテストに臨むという。今回は、1.5リッター3気筒直噴ターボエンジン『DIG-T R』と、電力駆動、回生システムを備えた完全な形のパワーユニットで臨む初のテストになるということだ。

 ニッサン・グローバル・モータースポーツダイレクターのダレン・コックスは、本格的な走行ができるという確信がなければ4日間もテストのスケジュールを組まないと述べ、次のように続けている。

「従来のような耐久テストを行いたいとは思っていない。ただ、出来る限り長く走りたいとは思っているよ。我々が遭遇し、再び生じるであろう問題に対処するためにね」

 テストには、すでにドライバーとして起用が発表されているルーカス・オルドネス/ウォルフガング・ライプのふたりと、ル・マンで走る3人目のドライバーも参加するという。ただ、この3人目のドライバーに関してはテスト後に発表されるようだ。

 コックスは、ZEOD RCは3日にもイギリスのブランティングソープ性能試験場で完全な形のパワーユニットを備えて走行したことを認めつつ、次のように述べている。

「以前にも(各パワーユニットを)一緒に走らせたことはある。ただ、本格的なマイレージを積ませたことはないんだ」
「今回が完全なパッケージでの初のまとまった走行になる」

 ZEOD RCは、2週間前にイギリスのスネッタートン・サーキットで、ガソリンエンジンのみを搭載しての走行を行っている。

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