ニッサンが今年のル・マン24時間に“ガレージ#56”枠から投入する電気レーシングカーのニッサンZEOD RCが来週、サーキットでの初テストに臨むことになったと英AUTOSPORT.comが伝えている。
ZEOD RCは、電気自動車のリーフをベースとしたLEAF NISMO RCの開発を通じて蓄積した技術を活用し、ル・マン24時間の舞台であるサルト・サーキットを電力だけで1周走行できる技術を備えている“ゼロ・エミッション・レーシングカー”。ドライバーがマシンに搭載された電力駆動と1.5リッター3気筒直噴ターボエンジンの駆動を切り替えることが可能で、EVモードで1周走行した後、エンジン駆動に切り替え回生を行い蓄電、再びEVモードで戦うことができる。
そんなZEOD RCは、1月からガソリンエンジンと電力駆動を組み合わせ、イギリス・レスターシャーにあるブランティングソープ性能試験場でテストを行っていたが、来週末に3日間をかけてサーキットでのテストを行うことになった。昨年、WEC世界耐久選手権第6戦富士の現場でストレートを走行する姿を見せたZEOD RCだが、サーキットでのテストに臨むのは今回が初めてのことになるという。
ステアリングを握るのは、先日ZEOD RCのドライバーとしての起用が発表されたウォルフガング・ライプで、サーキットはイギリスのスネッタートン・サーキットが使用されるようだ。テストに先立って、ニッサン・グローバル・モータースポーツダイレクターのダレン・コックスは次のように語っている。
「我々は今週、ブランティングソープに再び戻ってきている。ただ、これはサーキットでしっかりと走行するための時間であることは間違いない」
コックスによると、ZEOD RCのテストカーは2台あり、その一方の車両で、電力駆動のみを備えた車両の開発が強化されているのだという。
「いつも、ほとんど常に何かしらが動いている。我々は、電力駆動のみやガソリンエンジンのみ、そして双方を一緒にしての走行を行っている」
「また、我々は現在、(ZEOD RCの開発拠点となっている)RMLにあるローリングロードでのセットアップを行っており、電力駆動でたくさんの走行をこなしているんだ」
またコックスは、2012年に同じガレージ#56枠からル・マンに投入したニッサン・デルタウイングのプロジェクトよりも、ZEOD RCのプロジェクトの方がこの時期としては先に進んでいるのだと語っている。
「2年前、デルタウイングにとりかかっていた時よりも、我々は明らかに先行している」
「忘れてはならないのは、2012年のこの段階では、我々はプロジェクトを発表しさえしていなかったということだ」
