今季、JRMレーシングからWEC世界耐久選手権に参戦することになった元F1ドライバーのカルン・チャンドックは、開幕戦セブリング12時間で初めてのレースを体験したが、「スポーツカーの世界におけるF1を目指しているようだ」と感じたという。
28歳のインド人ドライバーであるチャンドックは、昨年FIA GT1世界選手権でチャンピオンを獲得したJRMレーシングが走らせる、LMP1マシンのHPD ARX-03aをドライブ。初めてのスポーツカーレース参戦となるが、その体験に感動したという。
「パドックに入った時に、F1やGP2で戦った知り合いがたくさんいたんだ。チームはどこもプロフェッショナルだし、どのスティントも、どのラップもいつもコンペティティブだ」とチャンドックは語る。
「ある意味、F1にすごく近いと感じたよ。大きな予算をもっているワークスもいれば、プライベーターたちが表彰台の一角を目指して戦っている。FIAはシリーズを推進しているようだし、セブリングではジャン・トッド(FIA会長)にも会ったんだ。彼はシリーズをバックアップしている。本当に素晴らしかったよ」
「それに、カレンダーも素晴らしい。ル・マン24時間やセブリング12時間というレースが含まれているからね。スポーツカー界のF1が作られようとしているんだ」
チャンドックはまた、テストの機会が限られていたにも関わらず、LMP1マシンのパフォーマンスにも感動したという。
「セブリングに行くまではちょっとナーバスだったんだよ。レースフォーマットやマシンについて分からなかったからね。でも、実際は嬉しい驚きだった。もちろんマシンはF1に比べたら重いし、パワーも少ない。でも十分な量のダウンフォースがあって、ドライビングはすごく楽しむ事ができたんだ」
今回のセブリングでは、アウディR18 TDI勢が表彰台の2位までを占めることとなり、1周あたり2秒速い状況となったが、チャンドックはアウディ勢に続き、表彰台を獲得できる見込みもあるだろうと語る。
「ポディウムをめぐる争いはすごくタイトだ。トラック上でアウディの後ろについて走ったんだけど、ディーゼルエンジンはトルクがあるから、トラフィックの中でも割と簡単にラップダウンをパスすることができていたんだ。すごくメリットがあると感じたよ」
「トヨタがチャンピオンシップに加わった時が楽しみだね。僕たちの現実的なターゲットは、アウディとトヨタの後ろで、ベストな順位でフィニッシュすることになると思う」
