トヨタ・レーシングは26日、ポールリカールで開催されているWEC世界耐久選手権の公式テストで2015年に向けた記者会見を開き、2015年仕様のトヨタTS040ハイブリッドを公開するとともに、小林可夢偉がWECのテスト&リザーブドライバーに就任すると発表した。

 2014年はTS040ハイブリッドで圧倒的な速さを披露し、第3戦ル・マン24時間こそ勝利を飾れなかったものの、マニュファクチャラー/ドライバーの両タイトルを獲得し、スポーツカー世界選手権で日本メーカーとして初めてチャンピオンを獲得したトヨタ。

 今季、トヨタは成功を収めたTS040ハイブリッドをさらに進化させ、2015年仕様としてシリーズに臨むことになる。外観では、空力を最新のものにリファイン。また、ボディ前端のクラッシャブルストラクチャーを含めて見直し、タイヤをさらに効率よく使うためにサスペンションを設計し直し、重量の軽減に努めたという。

 また、高い信頼性を誇ってきたトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)をパワートレインに採用。このシステムは高い熱効率を誇り、総出力1000馬力以上を発揮。また昨シーズン同様、ERSは放出エネルギー量6MJを採用するが、さらなる性能のためスーパーキャパシタの構造変更も行っている。

 空力面では、今季もル・マン仕様とスプリント用を用意。ポールリカールでは2種類のパッケージを両方テストするという。スプリント・パッケージはリヤウイング、エンジンカバー、フロントのボディワーク等に手を加え、高いダウンフォースを発生する。すでに2015年仕様TS040ハイブリッドはスペインのモーターランド・アラゴン、ポルトガルのポルティマオでテストを実施。すでに2万5000kmの走行をこなした。

 ドライバー面では、すでに1号車のドライバーとしてアンソニー・デイビッドソンとセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が、2号車のドライバーとしてアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイのトリオが決定しているが、昨年テストドライバーを務めていたコンウェイがレースドライバーに決まったため、新たなテスト&リザーブドライバーが決まった。

 それは、今季全日本選手権スーパーフォーミュラにフル参戦する小林可夢偉だ。また、昨年までレースドライバーだったニコラス・ラピエールは、LMP2クラスに参戦するかたわら、テスト兼開発ドライバーとして参加するという。

「トヨタチームに戻れて喜んでいますし、チームとともに戦えるチャンスを与えられたことに感謝しています。チームスタッフの多くが、僕がトヨタF1で戦っていた時を良く知っているメンバーなので、我が家に帰ってきたような気分です」と語るのは可夢偉。

「すでにTS040ハイブリッドでのテストは行っていますが、最新のハイブリッド技術には感銘を受けました。チームにとって今年も重要な年となりますが、チームスタッフ全員との強力な協力体制を築いて、TS040ハイブリッドの開発に貢献できることを楽しみにしています」

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