ハイクロフト・レーシングとデルタウイング・レーシングカーズ、北米日産は10月17日〜20日に開催されるアメリカン・ル・マン・シリーズ最終戦プチ・ル・マンに、今季のル・マン24時間に『ガレージ#56』という特別枠から参戦したニッサン-デルタウイングが参戦すると明らかにした。

 2012年のインディカー用シャシーコンペティションに参加、その後ル・マン24時間で設けられた環境技術を志向した特別枠『ガレージ#56』からル・マン参戦を目指し、2012年のル・マン24時間に参戦したニッサン-デルタウイングは、ベン・ボールディがデザイン。ウイングを省き床下でダウンフォースを発生。ニッサンの1.6リッター4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、排気ガスを劇的に減少させている。

 迎えたル・マン24時間では、マリーノ・フランキッティ/ミハエル・クルム/本山哲のトリオでLMP2クラス車両と混じって走行を続けていたが、本山がドライブしていたセーフティカー明けに、7号車トヨタTS030ハイブリッドにヒットされクラッシュ。リタイアを喫したが、本山の必死の修復作業はヨーロッパやアメリカをはじめ、「ヒーローだ」と絶賛されていた。

 その後、プロジェクトに関わっていたニッサン、ハイクロフト、デルタウイングはヨーロッパやアメリカで開催されているル・マン・シリーズ、またWEC世界耐久選手権へのスポット参戦を模索していたが、そんな中でALMS代表のドン・パノスがニッサン-デルタウイングの参戦を歓迎するなど、ALMS参戦の機運が高まっていた。

 そんな中、ALMS最終戦プチ・ル・マンの参戦が決まったニッサン-デルタウイングについて、プロジェクトを率いていた欧州日産のダレン・コックスは「ル・マンで我々にとって大きな成功を収めた。しかし、我々は我々の力の及ばないところで、レースを完走することができなかったのが唯一の心残りだった」と語る。

「我々はシステムが正常に動くことを証明しただけに、大いに失望した。そして、ファンのためにももう一度レースをするべきだと思ったんだ」

 ドライバーについては、ル・マンに参戦した3人のドライバーではなく、新たにニッサンGTアカデミー出身のルーカス・オルドネス、そしてALMSのPCクラスチャンピオンを経験したグンナー・ジャネットを起用することになった。

 なお、ALMS代表のドン・パノスは、来季のALMSにデルタウイングが参戦できることを明らかにし、2014年シーズンにALMSとグランダム・ロレックスシリーズが統合され成立する新シリーズにおいても、デイトナ・プロトタイプ、LMP2、そしてデルタウイングが混走できるようにしていきたい考えを示した。

DeltaWing Rides Again at Petit Le Mans

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