WEC世界耐久選手権に参戦しているポルシェは、スペインのモーターランド・アラゴンで、今季3度目となるプレシーズンテストを5日間にわたって行ったことを明らかにした。

 今回のテストには、レギュラードライバーとしてラインナップされているティモ・ベルンハルト、ロマン・デュマ、ニール・ジャニ、マルク・リーブに加えて、ル・マンに投入される3台目をドライブするアール・バンバーとニック・タンディが参加。新たなエアロパッケージを備えた2015年仕様の919ハイブリッドは、終始ドライコンディションのもと、5日間で合計7599kmを走破している。

 チームを率いるアンドレアス・ザイドルは、「今回のテストでもっとも重要視していたのは、開幕戦シルバーストーンと次戦スパ6時間レースで使用予定の新しい空力パッケージだったんだ」と今回のテストを振り返る。

「アラゴンではパフォーマンスと耐久性の2通りのメニューを実施した。同時にミシュランタイヤのテストとピットストップやドライバー交代などオペレーションの練習も行っている」

 ポルシェは、今季これまで3回のテストで1万8866kmをこなしており、ザイドルも「919ハイブリッドのパフォーマンスは大きく向上している」と自信を見せる。

「シルバーストーンとスパでニューモデルの信頼性を実証するため、レースシミュレーションも完了している。ル・マン24時間までに改善すべき点もすでに把握しているし、対策も始めているよ」

 ポルシェは、3月27日〜28日にポールリカールで開催されるシリーズ公式テスト前日の26日に今季使用の919ハイブリッドのお披露目を行う予定となっている。

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