ポルシェAGは29日、2013年のWEC世界耐久選手権にポルシェAGチーム・マンタイから参戦するタイプ991のポルシェ911 RSRを正式に公開した。
これまでスポーツカー耐久レースのLM-GTEクラス向けに使用されてきたポルシェ911 GT3 RSRに代わるモデルとなるこの911 RSRは、市販車のモデルチェンジにあわせ、タイプ991のボディを使用。市販車同様、ホイールベースが100mm延長。フロントサスは従来のマクファーソンストラットに替え、新たにウィッシュボーンを採用した。
前後重量配分の均等化や、重心位置の低下、パドルシフトの採用やエンジン細部の最適化など、さまざまな改良が施された新911 RSRハ、外観でも大きな変化が。よりワイドになったフェンダーと深くえぐられた冷却用フロントエアインテークが採用され、ラジエーターの冷却効率やコクピットの空調も効率が高められているという。
また、LMP1等プロトタイプカーではおなじみとなっている、ボディパーツのクイックチェンジコンセプトにより、フロントエンド、フロントフード、およびリアパネルはクイックリリースシステムによって数秒以内の交換が可能だという。接触や破損などが多い耐久レースにおいて、大きな強みとなりそうだ。
さまざまな改良が施された新911 RSRは、すでにセブリングでテストした際の画像が公開されていたが、今回ワークスカラーリングを施され登場した。ホワイトにグレー、レッドが彩られたカラーリングは、ポルシェ911の誕生50周年を表す『911_50』の文字が彩られる。
この新911 RSRは、2013年シーズンはWEC世界耐久選手権のLM-GTEプロクラスに参戦するワークス、ポルシェAGチーム・マンタイの専用車両となっており、ゼッケン91番はヨルグ・ベルグマイスター/パトリック・ピレ組がドライブ、92号車はマルク・リエブ/リヒャルド・リエツがドライブする。WECの序盤3戦では、91号車にティモ・ベルンハルト、92号車にロマン・デュマが加わる。
ポルシェ911の50周年を祝い、強力な体制とニューマシンをWECに投入するポルシェワークス。選手権でライバルとなるのは、小林可夢偉が加入したチャンピオンチームのAFコルセ、そして創業100周年の王座獲得を狙い、ブルーノ・セナが加わったアストンマーチン・レーシングだ。この新911 RSRは、4月14日のWEC第1戦シルバーストンでデビュー戦を迎える。
