間もなく夜明けが来ようとしているサルテサーキット。いよいよ第77回ル・マン24時間レースは、後半に差しかかってきた。

 ちょうどレースが折り返す手前で、またトップグループには、動きが出た。深夜2時半過ぎ、再びアウディ1号車がルーティンピットと同時に、ガレージの中に入れられ、リヤカウルが開けられた。これは23時頃に起こったのと同じで、オーバーヒート症状が起きたため。この間に、プジョー8号車が2番手に浮上する。
 その後は、プジョー9号車、8号車、アウディ1号車、プジョー17号車、アストン・マーチン007号車、アウディR10・14号車という順で周回を重ねていた。そして、早朝4時前、再びアウディ1号車がピットイン。ルーティンの作業と同時に、ガレージにマシンが入れられる。またしてもオーバーヒート症状が出たためだ。

 ちょうどその頃、コース上では大アクシデントが発生。ブノワ・トレルイエがドライブするプジョー17号車がピット作業を終えて出て行ったアウトラップ、212周目に入ったダンロップコーナーでフロントからクラッシュ。ガードレールに激突して大破した。これによりコース上には午前4時02分、セーフティーカーが導入され、オフィシャルがトレルイエの救出にあたった。
 この作業には20分ほどを要し、トレルイエは救急車でメディカルセンターに運ばれる。そのままトレルイエは医師の観察下に置かれているが、助け出された時の状況としては、意識もハッキリしており、目立った外傷もなく、ひとまず安心という状態。

 その後、トレルイエがドライブしていた17号車のマシン回収が終了し、セーフティーカー解除になったのは午前4時47分。しかし、そのわずか18分後には、再びセーフティーカーが導入された。これはLMP2クラスに参戦しているレーシングボックスのローラ・ジャッド30号車がタイヤバーストに見舞われたまま走行し、その影響でマシンのパーツがコース上に散乱したため。その清掃作業が終わると、レースはリスタートされた。
 このセーフティーカー中にトップグループはピットイン。プジョー8号車はワイパーの修理を行った。またLMP2クラスの2番手を走行中のNAVI TEAM GOH国本京佑は、右フロントカウルを破損してピットイン。メカニックがその修復作業を行って、再びマシンをコースに送り出した。

 14日午前6時(日本時間13時)現在トップはプジョー9号車、2番手に同じくプジョーの8号車、3番手にはアウディ1号車。以下、アストン・マーチン007号車、アウディR10の14号車と続いている。

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